博士と助手の会話


尻取り


博士 「暇だね。何かおもしろいことないか。」

助手 「あんたが何にも研究しねーからだろ?何か研究しろよ。」

博士 「だってだるいんだもーん。ねーえー暇だよー。ひーまー。なんかして遊ぼうよー。」

助手 「分かりましたよ。じゃぁ・・・トランプでもします?ババ抜きとか。」

博士 「2人じゃつまらん。7並べがいい。

助手 「もっとつまんねーよ。」

博士 「お前は文句ばっかりだ。そんなんだから奥さんもらえないんだぞ。」

助手 「そういうお前はどーなんだよ。あ?」

博士 「わしはもういいんだよ。・・・心配なのはお前だけだよ。」

助手 「は・・・博士!」

博士 「おぉ、じょ、助手よ・・・」

 

助手 「しかし暇ですねぇ。どうしましょうか。」

博士 「うーん・・・かくれんぼ・・・とかどう?」

助手 「大の大人がそんなことできませんよ!」

博士 「また文句言う・・・かくれんぼしたいのに・・・」

助手 「そんな拗ねないでよ。だいいち外は嵐じゃん。」

博士 「いや・・部屋の中でしたいの。」

助手 「わがまま言うなよ。あんたが片さないから足の踏み場もないんだぞ?」

博士 「分かったよ・・・じゃあどうしよう。暇なんだけど。」

助手 「だから研究しろって。もう10年ぐらい研究してないんじゃないの?」

博士 「そうイタイところをつかんでくれよ。研究ぐらいしとるよ。アメリカ人に道教えてこの前お礼言われたし。」

助手 「それはセンキューだろ?つまんないことばっかり言ってんじゃねーよ。」

博士 「・・・」

助手 「あ、博士、ごめんなさい。つい腹たって言ってしまいました。今のは失言です。面白かったです。研究とセンキューを掛けるなんて、普通の人じゃ絶対に出来ない芸当です。正直言って、感動しました。」

博士 「・・・ホント?」

助手 「ええ、本当ですとも。だからそんなに拗ねないで。そうだ!博士の好きな尻取り、やりませんか?」

博士 「・・・尻取り?」

助手 「はい!」

博士 「わーい。わーい。嬉しいな!」

 

助手 「じゃあ私から行きますよ。しりとり、「り」、です。博士!」

博士 「り、りじゃな・・・えーと・・・林間学校!」

助手 「渋いですなぁ。じゃあ・・・う・・・

博士 「り、りじゃな・・・えーと・・・りんご

助手 「ゴリラ

博士 「ラッパ

助手 「パリ

博士 「り、りじゃな・・・えーと・・・り・・く・・・!」

助手 「

博士 「り、りじゃな・・・えーと・・・り・・・り・・・陸地!」

助手 「ほう、そう来ましたか・・・では・・・地理!」

博士 「「り」じゃな・・・えーと・・・り・・・り・・・り・・・リーゼント!」

助手 「。」

博士 「り・・・また、り? り・・・・り・・・・り・・・リップクリーム!」

助手 「・・・無理。」

博士 「またなのか。うーん・・・・・うーん・・・・・・あ!理科。」

助手 「狩り

博士 「!・・・ り・・・り・・・り・・・り・・・リンス!!」

助手 「スリ

博士 「うぉぉぉ! またなのか。 り・・・」

 

この研究室は翌年閉鎖されました。


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