DSゲームレビュー

■東北大学未来科学技術研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング

プレイした時なるほどと思った。これなら爺さん婆さんからパパママ、子どもまでみんなで楽しめるスタイルだ。任天堂はプレイスタイル作りが巧い。

「みんなの公文式DS」とか企画で出なかったのか。売れたぞきっと。

■シムシティDS

シムシティは大好きなのでDSで出ると知って狂喜乱舞。PC向けの「3000」と比べて全体的にパロメーターがゆるくなっていて、結構適当に街づくりをしてもそれなりに人口が増えていったのが意外であった。

処理速度落ちが残念。ミニゲームもいらなかったかな。


■マリオカートDS

何でマリオカートはこんなに面白いのか。そして抜群の操作性。任天堂の底力を感じるゲームだ。コースの種類も申し分なし。過去の様々なコースをダイジェストで遊べるのもサービス満点。携帯カートレースゲームの最高峰ではなかろうか。続編に期待。

ミッションランはボスまでいて素晴らしかった。

■テトリスDS

テトリスはテトリスなのだが、やっぱりDSだと違うな、と納得の作り。
何よりも曲がよかった。

■ニンテンドーDSブラウザー

DSiを買ったら不要になってしまったが・・・
DSに夢を見せてもらった。普通にこのサイトも見られて感動した。

■リズム天国ゴールド

絵を見ていては絶対にクリアできないとわかっていても、「音だけで」というのは、私には難しすぎた。

コンセプトはすごく楽しいのだが、「メイドインワリオ」的な「クリアしたら次のゲーム」という仕組みでは、私はいつまでも「卓球」止まりなのであった・・・何度か失敗したら、「おこちゃま」モードが現れる・・・みたいなノリでもよかったかも? マジで卓球がクリアできない。どうすりゃいいんだ!?

■マリオ&ルイージRPG2

前作がよかったので迷わず購入した。下村陽子さんの曲も好きだし。

ストーリーはまさに「キング・オブ・ザ・マリオ」。普通に面白いが、想定年齢層の問題もあるのか、全体的にバトルが冗長。「スーパーマリオRPG」のときのような軽快さは回を追うごとに失われているかな? タイミングアクションバトルというコンセプトは素晴らしいのだが、ちょっと難易度は高めなので「イージー」モードがあってもいいかもしれない。全部タイミングで勝てる(負ける)システムだと、いわゆる「経験値を上げて強くなる」というRPGならではの醍醐味がなくなっちゃうな。それが任天堂スタイルといえばそれまでなのだが。

■マリオ&ルイージRPG3!!!

と言いながらも、近作はクッパを操れるということなので迷わず購入した。

こちらもマリオのゲームとして文句のつけようがない。が、やはりバトルが冗長。なんでだろう。仮にタイミングが外れても、何とかなるシステムにしておかないと「タイミングアクションバトル」が苦手な層が最後までゲームを進められなくなる。タイミングバトルゆえにRPGにつきものの「惰性バトル(経験値を上げるためだけに存在するボタンをただ押すだけの無意味なバトルのこと)」がないというのは画期的なシステムなのかもしれないが、今気づいた。実はあの「惰性バトル」も、RPGの醍醐味の1つなのだということに。

■監修 日本常識力検定協会 いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS

内容は面白い。操作性も「脳を鍛える〜」で実証済み。ただし優等生的で可もなく不可もなくというのが印象。私が彼の面接官だったら、及第点といったところか。

全体的にちょっと「上から目線」な感じのするゲームであった。たぶん、「常識力」なんていう言葉がいけないんだろう。

■スーパーマリオ64DS

最初の「64」も遊んだので、衝撃を受けた。DSでここまでできるとは。

新しいコースやキャラクターが加わっていること。それだけで100点である。3Dスティックがなくなり、代わりに十字キーでの操作になって心配したが、操作性は特に違和感なし。任天堂のインターフェイスがいかに優れているかを実証した。

■ファイナルファンタジーⅢ

DSのRPGの中ではたぶん一番面白い。でなければリメイクで100万本も売れないって。

最初のムービーにも驚かされたが、古き良き時代のファミコンRPGがこうまで美しくリメイクされるとは、感動を通り越して「激越」である。ジョブシステムを中心に、ちょっと古い部分が実はかなり改善されており、現代に耐えうるさらなる名作へと進化した。

■New スーパーマリオブラザーズ

「正統派・横スクロールのマリオ」の久しぶりのお帰りだ!

「マリオ1」のワクワク感と、「マリオ3」の爽快感が合併したかのような素敵なゲーム。ファミコン世代的には「Aボタンがジャンプ、Bボタンがファイア」なのだが、XとYがあるのでそれを同時に押してしまったりして、若干操作に手間取ったのはもう年なのか。

■星のカービィ ウルトラスーパーデラックス

星のカービィは、いわゆる「白黒」のときからお世話になっている。対象年齢層はどんどん低くなっている気がするが(違うか。こっちが年をとっただけか)、実は結構難しく、やりこみ度も高い良作なのだ。

ファミコン世代的には「上ボタンでホバリング」なのだが、どうも操作方法がよく分からない。結局最後までやり抜く気力は湧かなかった。まるで「ねるねるねるね」がおいしく感じなくなってしまった大人の気分。あ、そうかもう大人なんだ。

■さわる メイド イン ワリオ

メイドインワリオは好きだ。これも当然買った。

全体的には申し分なく面白い。DS初期ということもあって、操作感がもう1つ(今だったらもっとレベルは高いと思う)。タッチパネルのほうが総じてボタンよりも若干、操作が簡単である。従ってやりこむには冗長なつくりであった。またマイクに吹きかける「ふ〜ふ〜マイク」というミニゲームは酸欠寸前。マイクはもう少し当たり判定をゆるく。そういうことが検証されたという意味で、いい意味でも悪い意味でも実験的作品として記銘されてゆくだろう。

■桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN

桃鉄シリーズは大好きなので、当然購入だ。

携帯ゲームからの焼き直し。したがって最長は30年。面白いし、「もっとやりたい」という気持ちになってしまう。せっかくなのでもう少し要素を追加してもよかったのに。ミニゲームなんて削ってさ。

■桃太郎電鉄20周年

前作が好調だったのだろう。しっかり作ることにしたらしい。

サイコロの出方が遅いのがストレスだった&最長50年というのは・・「99年」に期待していたのだが・・・こんなつまらないことをいうのも、その他は文句なしだからだ。よかった。シリーズ他作に比べ、かなり「独占」することを楽しめるゲームであった。詳しくは実物で。

■英語が苦手な大人のDSトレーニング もっとえいご漬け

「耳から英語」という概念はとても理論的。そして内容も実践的。

この手のゲームで任天堂の右に出る存在を私は知らない。教育専門の会社がこういうソフトを作っても、どうしても「エデュケーション」臭さが抜けない。この「えいご漬け」なんぞ、仮にどこかのお堅い出版社が出してしまったら、数日後にはワゴンセールの危険性もある。内容的にはガッチガチに難しいのだ。それを見事に覆い隠して、「エンターテイメント」としての「えいご」を前面に押し出す任天堂の姿勢はとても正しい。「学ぶこと」はそもそも、エンターテイメントなのだということを物凄く実感する。「できることが楽しいから学ぶ」のが本来の姿であって、「できるようになるために学ぶ」のではない。目的と手段を取り違えない、任天堂はよく本質を見ている会社なのだ。さすが、娯楽の王である。これ、ライバル社のプラットフォームで出ても売れないよ。DSだから売れたのだ。お見事。

■日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする 「モノやお金のしくみ」DS

敢えて「脳トレ」の常識を打ち破り、「1日に何度でも解ける」ようにしたところが偉い。判断基準は「稼いだお金」なのだ。

これも「できることが楽しいから学ぶ」の典型例。私なんか、『政治・経済』が大好きで、大学入試もそれで受験したクチであるから、滅茶苦茶楽しかった。この手のゲームでは初めてすべての問題と要素を出してしまった。これも、任天堂のサイトのインタビューを見ればわかるが、日経が単独でソフトを作ったら「日経テストDS」みたいになって即ワゴンセールだ。これを任天堂が物凄く巧い魅せ方をした。むしろ冗長なほど。でもそれこそが一般性なのだと気づく。難を1つだけ言うとすれば、「感覚問題」は無理やり感のある設問もあった。バランスとして知識8:感覚2くらいでもよかったかも。あれはキツい。

■DS美文字トレーニング

ミミズ文字の私にとって、「書は人なり」とは胸を深くえぐる言葉なのだ。

開始早々、「字を早く書かない」「字形に気をつけて書く」というごく当たり前の事実(小さい頃から言われてきた)を指摘された私は、少々立ち尽くしてしまった。いや、だから、どうすればいいのさ。このゲーム、「字に少々自信があって」「文字そのものに興味がある」人でないと長く続けられないのではないか。字が下手な人にとっては「ほめ」がないとただの苦行である。あ、ここまで書いて気づいた。誰も「かきかたトレーニング」なんて言ってないもんね。「美文字」だもんね。そうか。

■ヨッシーアイランドDS

SFC版がとても面白かったので購入。

パステル調のイラストや基本的なコンセプトはSFC版と全然変わっていなくてとても安心した。
強いて言えばキャラクタを出し過ぎてしまい、ちょっとごちゃごちゃしたかな。ワリオベビーなんていそもそもらなかったのでは?でも、それをやってしまうところが任天堂のいいところなのだが。

■ゼルダの伝説 夢幻の砂時計

ゼルダはまさに「伝説」の名に相応しい素敵なゲームだ。

これも面白い。「海」と「島」、これはもはや冒険でしかない。謎解きもアクションも内容も相変わらずよい。FFと並び、久しぶりに「ハマる」ゲームであった。

■財団法人日本漢字能力検定協会公式ソフト 200万人の漢検 とことん漢字脳

任天堂以外の「脳トレ」は絶対に買わないと決断させてくれたソフト。

何で「タッチパネルに漢字を書く」というだけのことをするのにこんなにイライラしてしまうのか。認識がおかしい。漢検を受ける気もないのに購入してしまった私の立場はどこへ。

何だか、1級や2級なんてのは必要ないかもとさえ思ってしまった。読めりゃいいんじゃないの?


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