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上映時間の巻

映画「ベイブ」をはじめてみる。1995年の公開だというから、26年越しの出会いだ。
この何年かでみた動物擬人化コメディはこのベイブ(豚系)のほかに、「ピーターラビット」(ウサギ系)、「スチュアート・リトル」(ネズミ系)、「テッド」(クマの人形系)といろいろあるが、どれもパンチが利いていて面白かった。動物擬人化モノ、なかなかいいねぇ。

で、今回のベイブを見ていて思ったことがある。「短いとラク」ということだ。ベイブは上映時間が90分。非常にコンパクトな作りである。

もちろん、長くても名作はたくさんある。最近でぱっと思いつく代表的なのは「きっとうまくいく」(2時間51分)だが、それ以外にも3時間越えという作品も古今東西、たくさんある(「風と共に去りぬ」「七人の侍」「沈まぬ太陽」「ベン・ハー」などなど)。

一方で、「何もこんなに長くなくても・・」という作品もそれこそたくさんある。「描きたいことがありすぎて結果として長くなった」のならよいのだが、「せっかく1900円払ってみてくれるお客さんのためにも、1時間40分くらいは見せないとね」という気づかいは、やらなくてよい

昔、こち亀で両津が「だいたい映画は長すぎる!細かい心理描写なんて端折れ(最初からクライマックスでいい)」と怒っているシーンがあったが(抄出)、この主張はある意味的を射ていると思う。

「泣ける」とか「笑える」とか「感動」とかで釣っている時点で「駄作ですよー」と言っているようなものだ。いい映画は見た後に「ああ、よかった」と思って誰かと語らいたくなる(あるいは、あまりにも重くて誰とも語らいたくなくなる)ものなのだ。そしてそれは、決して時間の量ではない。

以前横浜のシアターで「ショートフィルム大会」みたいのを見にいったことがあるが、そこで改めて思ったね。「大作だから名作というわけではない」と。長いパワポのプレゼンより、数分の会話で物事が決まることだってあるのだ。短くて、コンパクト。こういうのがもっとあったってよい。30分ものの映画を2本とか。もっと気軽に映画を見たいものだ。

私は星新一のショートショートがかなり好きで、おそらく文庫は全部持っている(たぶん)と思うが、好きな理由の1つは「余計な描写が一切ない」ということも挙げられる。長けりゃいいってもんじゃあないのだ。

YouTubeだって、興味深そうな動画が1時間もあったら普通は躊躇する(か、飛ばす)。しかしそれが15分程度の動画だったら思わず開いてしまう。そんな感じ。長けりゃいいってもんじゃあないのだ。

大作主義に陥ると、間口は間違いなく狭まっていく。30分、45分、それくらいの短編を数本セット・・みたいな上映がもっと普通になるといいなぁ。いやいや、5分、10分の名作があったっていいじゃないか・・と思うのだけれど。難しいのかなぁ。

ではまた。

ホームアローンの巻

ものすごく久しぶりに「ホームアローン」を観た。

ああ、こんなに「家族」を前面に描いた作品だったんだ、というのが感想。昔はドリフ的というか、ピタゴラスイッチ的というか、要は泥棒を仕掛けによって退治するという、いわゆる装置的な面白さ(ルーブ・ゴールドバーグ・マシンというやつですよね)にばかり目がいっていたが、そればかりがこの作品の主眼じゃなかったのだな、と気づかされた。

これは自身の成長による視点の変化というやつだろう。嬉しい。

もう1つ、カメラワークで覿面に酔った。見た後に酔い止め薬を飲むくらいにはひどく酔った。こんな平和な映画で酔うとは・・・

これは自身の退化による老化現象というやつだろう。悔しい。

ではまた。