日本の勲章・褒章一覧

勲章

個人のすぐれた功績や業績を国家が表彰する制度です。叙勲は、日本国憲法における天皇の国事行為の一つです。「大勲位菊花章」と「桐花章」、旭日大綬章・瑞宝大綬章・宝冠大綬章・文化勲章については、天皇が受章者に直接授与（宮中親授式）し、旭日重光章・瑞宝重光章・宝冠牡丹章は天皇臨席により内閣総理大臣が受章者に手交（宮中伝達式）します。

大勲位菊花章

日本における最高勲章です。

• 大勲位菊花章頸飾（だいくんいきっかしょうけいしょく）
• 大勲位菊花大綬章（だいくいんきっかだいじゅしょう）

桐花章

旭日大綬章や瑞宝大綬章を授与されるべき者のうち、その勲績・功労が特に優れた者に授与されます。

• 桐花大綬章（とうかだいじゅしょう）

旭日章

国家や公共に対して勲績ある者に授与されます。

• 旭日大綬章（きょくじつだいじゅしょう）
• 旭日重光章（きょくじつじゅうこうしょう）
• 旭日中授章（きょくじつちゅうじゅしょう）
• 旭日小授章（きょくじつしょうじゅしょう）
• 旭日双光章（きょくじつそうこうしょう）
• 旭日単光章（きょくじつたんこうしょう）

瑞宝章

国家や公共に対して積年の功績がある者に授与されます。

• 瑞宝大綬章（ずいほうだいじゅしょう）
• 瑞宝重光章（ずいほうじゅうこうしょう）
• 瑞宝中授章（ずいほうちゅうじゅしょう）
• 瑞宝小授章（ずいほうしょうじゅしょう）
• 瑞宝双光章（ずいほうそうこうしょう）
• 瑞宝単光章（ずいほうたんこうしょう）

文化勲章

文化の発達に関して、勲績が卓絶なる者に授与されます。

宝冠章

女性皇族や外国人への儀礼叙勲など、特別に運用される勲章です。授与対象は女性のみとなります。

• 宝冠大綬章（ほうかんだいじゅしょう）
• 宝冠牡丹章（ほうかんぼたんしょう）
• 宝冠白蝶章（ほうかんしろちょうしょう）
• 宝冠藤花章（ほうかんとうかしょう）
• 宝冠杏花章（ほうかんきょうようしょう）
• 宝冠波光章（ほうかんはこうしょう）

褒章

社会や公共の福祉・文化などに貢献した者を顕彰するため、天皇から授与される栄典です。なお褒章が団体の場合は「褒状」が、既に褒章を授与された者がさらに同種の褒章を授与する場合は「飾版」が授与されます。

紅綬（こうじゅ）褒章

自身の危難を顧みず、人命救助に尽力した者に授与されます。

緑綬（りょくじゅ）褒章

長年の社会奉仕活動に従事し、顕著な実績を挙げた者に授与されます。

黄綬（おうじゅ）褒章

農業・商業・工業などの業務に精励し、模範となるような技術・事績を有する者に授与されます。

紫綬（しじゅ）褒章

科学技術分野における発明・発見のほか、学術・スポーツ・芸術分野における優れた業績を挙げた者に授与されます。

藍綬（らんじゅ）褒章

会社経営や各種団体での活動を通じ、産業振興や社会福祉増進等に優れた業績を挙げた者、および国や地方公共団体の依頼によって行う公共の事務（保護司、民生委員・児童委員、調停委員など）に尽力した者に授与されます。

紅綬（こうじゅ）褒章

公益のために私財を投じた者に授与されます。