身長に見合った体重かどうかを判定する(体重/身長/身長)。普通体重は将来的に脳や心血管疾患を発症し得る可能性を考慮した範囲。
心臓のポンプが正常にはたらいているかを判定する。基準値は将来的に脳や心血管疾患を発症し得る可能性を考慮した範囲。単位はmmHg。
(収縮期血圧-いわゆる「上」)
(拡張期血圧-いわゆる「下」)
心拍数及び心筋に流れる電流を測定し、異常がないかを判定する。不整脈や狭心症(循環不良)、壊死(心筋梗塞)などが発見できる。
裸眼視力または矯正視力により、5メートル離れた場所から「ランドルト環(「C」の字の切れ目)」の1.5mmを片目で識別できる能力(静止視力)を「視力1.0」と定義した検査。
普通自動車の運転は0.7以上が必須で、読書やテレビの字幕を見ることができる限界が0.5程度、人の顔を判別できる限界が0.3程度、食事や歩行の限界が0.1以上とされる。
眼球内にある房水の圧力が一定程度あるかを見る検査。10〜21mmHgを基準として、これよりも眼圧が高い場合は、「高眼圧症」「緑内障」、低い場合は「網膜剥離」や外傷の疑いがある。
低音(1000Hz)・高音(4000Hz)のそれぞれが30dBの大きさで聞こえるかどうかを判定する。35dBで要注意、40dBでは「難聴」や「中耳炎」などで聞こえが悪くなっている疑いがある。
性別・年齢・身長から算出された「予測肺活量」に対しての肺活量の割合を計測する。80%以上が基準値となり、79%以下の場合は肺のふくらみが悪いことを示唆し、「間質性肺炎」や「肺線維症」などが疑われる。
思い切り息を吸い込んでから一気に吐き出すことで、「最初の1秒間で、何%の息を吐き出せたか」を調べるもの。70.0%が基準値となり、69.9%以下の場合は「肺気腫」や「慢性気管支炎」などが疑われる。
背中からX線を照射することで、胸部の異常を判定する。肺炎・肺結核・肺がん・肺気腫・胸水や気胸などの呼吸器疾患の有無やその程度がわかる。
造影剤(バリウム)を飲んで、X線で照射することにより、食道・胃・十二指腸の異常を判定する。胃・十二指腸のポリープや潰瘍、がんを発見できる。
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の異常を観察する。食道がんや逆流性食道炎、胃炎・胃潰瘍・胃がん・胃ポリープ、十二指腸潰瘍などを発見できる。
腹部に超音波を当てることで、肝臓・膵臓・腎臓に腫瘍などの異常がないか、胆嚢に胆石がないかなどを調べる。
血液中の総蛋白の量の検査。基準範囲は6.5~7.9(g/dL)で、数値が低い場合は栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなどが、高い場合は多発性骨髄腫や慢性炎症、脱水症状などの疑いがある。
肝臓で合成される血液蛋白で、肝障害・ネフローゼ症候群、栄養不足などにより減少する。
ASTは心臓・筋肉・肝臓に多く存在する酵素で、ALTは肝臓に多く存在する酵素。数値が高い場合、肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎の疑いがある。
なお、ALTは低いがASTのみが高位の場合は、心筋梗塞や筋肉の疾患の疑いがある。
肝臓や胆道に異常(アルコール性・薬剤性肝障害、慢性肝炎、胆汁のうっ滞など)があると血液中の数値が高まる。
アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝された後の老廃物で、腎臓でろ過されて尿中に排出される。数値が高い場合、腎機能低下のおそれがある。筋肉量の差から、男女で基準値が異なる。
(男性)
(女性)
Cr値を性別・年齢で補正して精度を高めたもの。数値が低い場合、腎機能低下を示す。
プリン体が代謝された残滓物である尿酸の酸性・排泄のバランスをはかる検査。数値が高くなると痛風発作の原因となる。また、低い場合は尿路結石や運動後急性腎不全などのリスクが高くなる。
血液中の悪玉コレステロールを回収する。数値が低いと、脂質代謝異常や動脈硬化の疑いがある。
この値が高いと、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まる。また低すぎる場合は、栄養失調や肝疾患、甲状腺機能亢進症などが疑われる場合もある。
糖質が脂肪に変化したもので、体内で最も多い脂肪分。トリグリセリド。数値が低いと、低βリポたんぱく血症や栄養失調が疑われ、高い場合は動脈硬化を進行させる。
動脈硬化を引き起こす原因となるすべてのコレステロールを表す値で、総合的に動脈硬化のリスクを判定することができる。数値が高いと、動脈硬化や脂質代謝異常、甲状腺機能低下症が、低いと、栄養吸収障害や低βリポたんぱく血症、肝硬変などが疑われる。
血液中のブドウ糖の値を示したもの。ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかを測る。数値が高い場合は、糖尿病やすい臓がん、ホルモン異常が疑われる。
過去1~2か月の血糖の平均的な状態を表す値。なおFPG値が126以上、かつNGSP値が6.5以上の場合は「糖尿病」と判断される。
赤血球の数を測る。基準値よりも多いと多血症や脱水症状、少ないと貧血や造血障害の疑いとなる。
赤血球中に含まれるヘムたんぱく質で、酸素の運搬を担う。高値では多血症や脱水症状、低値では鉄欠乏性貧血や内蔵からの出血、また白血病などの疑いがある。
(男性)
(女性)
血液全体に占める赤血球の割合。数値が高ければ多血症や脱水症状、低値では鉄欠乏性貧血などが疑われる。
MCVは赤血球の体積(1個当たりの平均的な大きさ)、MCHは赤血球1個当たりの平均ヘモグロビン量、MCHCは赤血球1個あたりの平均ヘモグロビン濃度を示す。基準値は以下の通り。
MCVが高い場合、ビタミン欠乏性貧血や葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒が疑われる。MCVが低い場合、鉄欠乏性貧血や慢性炎症、鉄芽球性貧血などが疑われる。MCVやMCHCが正常でも貧血がみられる場合は、再生不良性貧血、腎性貧血、溶血性貧血、あるいは急性出血が疑われる。
細菌などから身体を守る白血球の値は、高値の場合は細菌感染、炎症、腫瘍があることを示す。低値の場合は、ウイルス感染、薬物アレルギー、また再生不良性貧血の疑いがある。
出血時に凝血により出血を止める血小板の値は、高い場合には血小板血症や鉄欠乏性貧血などが疑われる。低い場合は、再生不良性貧血(骨髄での血液生産低下)、突発性血小板減少性紫斑病(破壊亢進)、また肝硬変などによる腫大した脾臓での貯留(プーリング)が考えられる。
細菌やウイルス感染、がんなどで組織の傷害、免疫反応障害による炎症などで、血液中に増加する急性反応物質。細菌・ウイルス感染やがんの疑いがないかを調べる。
B型肝炎ウイルスの感染の有無を調べる。陽性の場合はウイルスが体内にいることを示す。
C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べる。陽性の場合はウイルスが体内にいることを示す。
異常値の場合、腎臓病、激しい運動、発熱、ストレスなどが考えられる。
陽性の場合、糖尿病や糖質過剰摂取などが考えられる。
陽性の場合、膀胱炎や腎盂腎炎、腎臓病、尿路系腫瘍、尿路結石などが考えられる。また、しばしば激しい運動でも出血がみられることがある。
尿中の白血球を調べ、尿路の炎症や腎臓の感染症(膀胱炎や腎盂腎炎など)の有無を確認する。陽性(濃尿)の場合は何らかの感染・炎症が疑われる。
尿の比重が高い場合は、脱水や発熱、下痢、心不全などが疑われ、低い場合は尿崩症や腎機能低下が疑われる。
古くなった赤血球が分解される際に生成される黄色の色素で、肝臓で処理され「胆汁」として排出される。尿中のビリルビンが検出された(陽性の)場合、肝炎・肝硬変、胆道閉塞(胆石や腫瘍)による閉鎖性黄疸が疑われる。
ビリルビンが腸内で(腸内細菌の力で)変化してできる物質で、肝臓で処理し切れなかったものが尿中にごく微量排泄される。排泄量が多い場合、肝機能障害(肝炎や肝硬変)、溶血性貧血が疑われる。基準値は「±(ごく微量)」であり、もし「陰性」だった場合は胆道閉塞(胆石やすい臓がんなど)の疑いがある。
体内の糖分が不足し、代わりに脂肪が分解されてエネルギーとして使われる際に生成される物質である「ケトン体」が尿中で計測されるかをはかる。陽性の場合、飢餓状態(食事不足)、極端な糖質制限、糖尿病の悪化などが疑われる。
尿は、概ねpH 5.0~8.0(弱酸性~中性)の性質を持つ。酸性に傾いた場合は代謝性アシドーシスのほか、脱水、高たんぱく食の過剰摂取などが原因として挙げられる。一方、アルカリ性に傾いた場合は、尿路感染症や腎尿細管性アシドーシス、腎結石などが疑われる。
混濁している場合は、細菌感染等が疑われる場合がある。
尿路感染症の診断に用いられる。食事由来の硝酸塩を細菌が還元することで亜硝酸塩が生じることから、大腸菌などのグラム陰性菌による感染の指標となる。陽性の場合は尿中に細菌が存在する可能性が高く、膀胱炎や尿道炎、腎盂腎炎などの可能性が疑われる。
尿を遠心分離して沈殿した固形成分を顕微鏡で観察する検査。以下を調べることができる。
尿中の白血球を調べ、尿路の炎症や感染症の有無を確認する。「5個/HPF未満」が正常で、陽性(濃尿)の場合は感染(急性膀胱炎、腎盂腎炎)や間質性膀胱炎、慢性的な炎症(尿路結石、腫瘍)を疑うサインとなる。
便に血が混ざっているかを調べます。基本的には2日のサンプルで、1日でも潜血を認めた場合は精密検査(大腸内視鏡検査)
赤痢菌、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、チフス菌など、食中毒菌など腸炎を引き起こす病原菌の有無を調べます。症状のない「健康保菌者」を発見することで、食中毒の集団感染を防ぐことに有効な検査です。
肛門から大腸カメラ(内視鏡)を挿入し、直腸から盲腸までの全域を直接観察することで、大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸憩室症・虚血性腸炎)、肛門疾患(痔核や切れ痔などの痔疾)などを確定診断できる。便潜血性検査陽性や血便、腹痛や便秘・下痢などの原因を特定するほか、その場でポリープ切除も可能。
乳腺をX線/エコーで検査し、しこりを確認することで、乳がんの可能性をカテゴリー1~5で診断する。
プローブを膣内に挿入し、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣の腫れなどを確認する。
膣から器具を挿入し、子宮頸部や子宮の細胞を採取して検査する。子宮頸がんおよび子宮体がんの早期発見のほか、トリコモナス膣炎やガンジダ膣炎などの感染がわかる。
高値になった場合は、前立腺肥大や前立腺がんなどの前立腺疾患が疑われる。
目で見て身体の異常を確認する。表情や意識レベル、栄養や姿勢、顔色や皮膚、爪、腫れや変形、創部・ドレーン、眼や瞳孔、呼吸の様子、歩行や動作、血管の怒張など、全身の状態を観察することで疾患の有無を推定する。
心臓(心音、心雑音、不整脈)、肺(呼吸、雑音)、腹部(腸の蠕動音)、血管(狭窄音)などから、様々な疾患の可能性を推測する。
腹部・陰部・乳房・リンパ節・四肢・関節・頸部・手首などに直接触れることで、皮膚や筋肉の状態(熱感・湿度・硬さ・弾力・緊張)、腫れやしこり(腫瘤)の有無、圧痛(痛みの程度)、循環器の状態(脈拍、血管の弾力性、鼓動など)、腹部や内臓(腹膜刺激症状、腫大、腫瘍、腹水、ガスの貯留)、呼吸器の状態(声の伝わり方)などを確認し、疾患の有無を確認する。
被検査者あるいは患者と直接やり取りすることで、主訴(もっとも困っていること)、発症時期、症状の経過、既往歴、内服薬、アレルギーの有無、家族の病歴、生活習慣(飲酒・喫煙、運動・睡眠等)を把握し、疾患を診断する手がかりを得る。