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水道の水質検査項目


水道の水質検査項目についてまとめています。水質基準項目(51項目)と、水質管理目標設定項目(27項目)および要検討項目(46項目)を掲載しています。なお 、基準値は割愛しました。

水質基準項目(51項目)

水道法で規定する「水質基準に関する省令」で既定された、水道水に適合した水質基準項目です。

健康に関する項目(31項目)

  1. 一般細菌:水の一般的な清浄度を示す指標。
  2. 大腸菌:病原生物や動物の糞便に汚染されているかどうかをみる指標。感染性の下痢や腸炎の原因となる。
  3. カドミウム及びその化合物(イタイイタイ病の原因物質):鉱山廃水や工場排水に含まれる。腎障害・骨変化などを引き起こす。
  4. 水銀及びその化合物(水俣病の原因物質):鉱山廃水や工場排水に含まれる。口内炎や下痢・知覚喪失などを引き起こす。
  5. セレン及びその化合物:鉱山廃水や工場排水に含まれる。微量必須元素だが、過剰摂取すると胃腸障害を引き起こす。
  6. 鉛及びその化合物:鉱山廃水や工場排水に含まれる。神経系の症状や貧血・消化管障害などの原因となる。
  7. 砒素及びその化合物:鉱山排水や工場排水に含まれる。温泉からの混入もある。皮膚の角化や抹消神経症の原因となる。
  8. 六価クロム化合物:鉱山廃水や工場排水に含まれる。嘔吐・下痢・尿毒症などを起こす。
  9. 亜硝酸態窒素:肥料や生活排水、腐敗した動植物などが水中や土中で化学変化を起こし発生。乳幼児へのメトヘモグロビン血症の原因となる。
  10. シアン化物イオン及び塩化シアン:工場排水に含まれる。頭痛や意識の喪失、呼吸中枢の麻痺などを引き起こす。
  11. 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素:肥料や生活排水、腐敗した動植物などが水中や土中で化学変化を起こし発生。乳幼児へのメトヘモグロビン血症の原因となるほか、副腎等への悪影響も。
  12. フッ素及びその化合物:自然水のほか、温泉や工場排水に含まれる。適量では虫歯予防効果があるが、高濃度のフッ素を摂取すると斑状歯(歯のフッ素症)のほか、吐き気・腹痛・下痢などを引き起こすこともある。
  13. ホウ素及びその化合物:火山地域の地下水や温泉水に含まれるほか、海藻や茶・果実にも存在する。工場排水から混入することもある。下痢や嘔吐の原因となる。
  14. 四塩炭素:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害の原因となるほか、発がん性も疑われている。
  15. 1,4-ジオキサン:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。中枢神経障害のほか、肝障害・腎障害の原因となる。
  16. シス-1,2-ジクロロエチエン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン:麻酔作用がある。ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害・腎障害の原因となる。
  17. ジクロロメタン:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害の原因となるほか、発がん性も疑われている。
  18. テトラクロロエチレン:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害の原因となるほか、発がん性も疑われている。
  19. トリクロロエチレン:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害の原因となるほか、発がん性も疑われている。
  20. ベンゼン:ドライクリーニングや塗料・溶剤などの化学処理で使用され、地下水汚染を引き起こす。肝障害の原因となるほか、発がん性が認められている。
  21. 塩素酸:除草剤や消毒剤などの保管により生成される。赤血球障害の原因となる。
  22. クロロ酢酸:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。皮膚や粘膜への刺激を引き起こす。
  23. クロロホルム:麻酔作用を有する。消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。発がん性が疑われている。
  24. ジクロロ酢酸:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。皮膚や粘膜への刺激を引き起こす。
  25. ジブロモクロロメタン:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。肝障害や腎障害を引き起こす。
  26. 臭素酸:浄水処理や消毒剤の生成時などに発生。発がん性が疑われている。
  27. 総トリハロメタン:クロロホルム・ジブロモクロロメタン・ブロモジクロロメタン・ブロモホルムの合計。
  28. トリクロロ酢酸:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。皮膚や粘膜への刺激を引き起こす。
  29. ブロモジクロロメタン:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。発がん性が疑われている。
  30. ブロモホルム:消毒剤が水中の有機物と化学変化を起こして生成される。肝障害を引き起こす。
  31. ホルムアルデヒド:防腐剤や合成樹脂などに使用される。皮膚や粘膜への刺激を引き起こす。

水道水が有すべき性状に関連する項目(20項目)

  1. 亜鉛及びその化合物:鉱山廃水や工場排水、亜鉛メッキ鋼管の溶出物に含まれる。白濁や収斂味(渋みやえぐみ)の原因となる。
  2. アルミニウム及びその化合物:地質や土壌由来のほか、鉱山廃水や工場排水、温泉水などに含まれる。白濁や異味の原因となる。
  3. 鉄及びその化合物:岩石や土壌由来のほか、鉱山廃水や工場排水、古い鉄管の溶出物に含まれる。異臭や洗濯物への着色の原因となる。
  4. 銅及びその化合物:地質由来のほか、鉱山廃水や工場排水、銅管からの溶出物、農薬などに含まれる。洗濯物への着色の原因となる。
  5. ナトリウム及びその化合物:自然由来のほか、工場排水、海水などに含まれる。味に影響する。
  6. マンガン及びその化合物:地質由来で、基準値を超えると黒い水になる。
  7. 塩化物イオン:海水・岩石、動植物の体内にひろく含まれ、地質由来のほか、海水の浸透、下水や家庭排水・工場排水にも含まれる。味覚に影響する。
  8. カルシウム、マグネシウム等(硬度):硬度が高いと口に残る味となり、低いと淡白な味となる。また、硬度が高すぎると石鹸の泡立ちが悪くなる。
  9. 蒸発残留物(ミネラル等):カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどの無機塩類や有機物の総量。残留物が多いと苦みや渋みを覚え、適度な含有量の場合はまろやかさを感じる。
  10. 陰イオン界面活性剤:生活排水や工場排水に由来。高濃度になると泡立ちが起こる。
  11. ジェオスミン:湖沼や貯水池などの停滞水域の汚濁により繁殖する藻に由来し、カビ臭を発生させる。
  12. 2-メチルイソボルネオール:湖沼や貯水池などの停滞水域の汚濁により繁殖する藻に由来し、カビ臭を発生させる。
  13. 非イオン界面活性剤:生活排水や工場排水に由来。高濃度になると泡立ちが起こる。
  14. フェノール類:工場排水に含まれる。塩素と反応して異臭を引き起こす。
  15. 有機物(全有機炭素TOCの量):水中の有機物の炭素の総量。土壌由来のほか、屎尿や下水、工場排水に含まれる。濃度が高いと渋みの原因となる。
  16. pH値:pHが低い(酸性度が高い)と水道管が錆びやすくなる。
  17. 味:海水や排水の混入、配管の腐食等で異常を感じることがある。
  18. 臭気:地質や藻類など生物の繁殖、工場排水や下水の混入、配管の内面塗装材などを原因として異常を感じることがある。
  19. 色度:植物等が微生物により分解されたフミン質と呼ばれる有機高分子化合物や、鉄・マンガン等の金属類に起因して着色することがある。例えば、「赤い水」は配管の錆のほか 、鉄分が多い場合に、「黒い水」は地下水にマンガンが多い場合に、「白い水」は配管からの亜鉛の溶出のほか、水中の気泡が多い場合に、「青い水」は配管からの銅の溶出によって引き起こされることがある。
  20. 濁度:配管内の錆や堆積物(鉄錆、粘土性物質、有機物質)などに起因し、水が濁る場合がある。

水質管理目標設定項目(27項目)

水道水中での検出の可能性から、将来にわたって水道水の安全確保に万全を期すため、水道水の水質管理上で留意すべき項目です。

  1. アンチモン及びその化合物
  2. ウラン及びその化合物
  3. ニッケル及びその化合物
  4. 1,2-ジクロロエタン
  5. トルエン
  6. フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)
  7. 亜塩素酸
  8. 二酸化塩素
  9. ジクロロアセトニトリル
  10. 抱水クロラール
  11. 農薬類(※)
  12. 残留塩素
  13. カルシウム・マグネシウム等(硬度)
  14. マンガン及びその化合物
  15. 遊離炭酸
  16. 1,1,1-トリクロロエタン
  17. メチル-t-ブチルエーテル(MTBE)
  18. 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)
  19. 臭気濃度(TON)
  20. 蒸発残留物(ミネラル等)
  21. 濁度
  22. pH値
  23. 腐食性(ランゲリア指数)
  24. 従属栄養細菌
  25. 1,1-ジクロロエチレン
  26. アルミニウム及びその化合物
  27. ぺルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)

(※)農薬類の対象農薬(115物質)

  1. 1,3-ジクロロプロペン(D-D):殺虫剤
  2. 2,2-DPA(ダラポン):除草剤
  3. 2,4-D(2,4-PA):除草剤
  4. EPN :殺虫剤
  5. MCPA :除草剤
  6. アシュラム:除草草剤
  7. アセフェート:殺虫剤、殺菌剤
  8. アトラジン:除草剤
  9. アニロホス :除草剤
  10. アミトラズ :殺虫剤
  11. アラクロール:除草剤
  12. イソキサチオン :殺虫剤
  13. イソフェンホス :殺菌剤
  14. イソプロカルブ(MIPC) :殺虫剤
  15. イソプロチオラン(IPT) :殺虫剤・殺菌剤・植物成長調整剤
  16. イプフェンカルバゾン:除草剤
  17. イプロベンホス(IBP) :殺菌剤
  18. イミノクタジン: 殺虫剤、殺菌剤
  19. インダノファン : 除草剤
  20. エスプロカルブ :除草剤
  21. エトフェンプロックス :殺虫剤・殺菌剤
  22. エンドスルファン(ベンゾエピン):殺虫剤
  23. オキサジクロメホン :除草剤
  24. オキシン銅(有機銅):殺虫剤・殺菌剤
  25. オリサストロビン :殺虫剤・殺菌剤
  26. カズサホス : 殺虫剤
  27. カフェンストロール :殺虫剤・除草剤
  28. カルタップ :殺虫剤・殺菌剤・除草剤
  29. カルバリル(NAC) :殺虫剤
  30. カルボフラン:代謝物
  31. キノクラミン:除草剤
  32. キャプタン:殺菌剤
  33. クミルロン:除草剤
  34. グリホサート :除草剤
  35. グルホシネート : 除草剤・植物成長調整剤
  36. クロメプロップ :除草剤
  37. クロルニトロフェン(CNP) :除草剤
  38. クロルピリホス :殺虫剤
  39. クロロタロニル(TPN) :殺虫剤・殺菌剤
  40. シアナジン :除草剤
  41. シアノホス(CYAP) :殺虫剤
  42. ジウロン(DCMU) :除草剤
  43. ジクロベニル(DBN) : 除草剤
  44. ジクロルボス(DDVP):殺虫剤
  45.  ジクワット :除草剤
  46. ジスルホトン(エチルチオメトン) :殺虫剤
  47.  ジチオカルバメート系農薬(二硫化炭素) : 殺虫剤・殺菌剤
  48. ジチオピル :除草剤
  49. シハロホップブチル : 除草剤
  50. シマジン(CAT) :除草剤
  51. ジメタメトリン : 除草剤
  52. ジメトエート :殺虫剤
  53. シメトリン :除草剤
  54. ダイアジノン :殺虫剤・殺菌剤
  55. 5ダイムロン :殺虫剤・殺菌剤・除草剤
  56. ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネート(メチルイソチオシアネート): 殺菌剤
  57. チアジニル :殺虫剤・殺菌剤
  58. チウラム :殺虫剤・殺菌剤
  59. チオジカルブ :殺虫剤
  60. チオファネートメチル :殺虫剤・殺菌剤
  61. チオベンカルブ: 除草剤
  62. テフリルトリオン : 除草剤
  63. テルブカルブ(MBPMC): 除草剤
  64. トリクロピル :除草剤
  65. トリクロルホン(DEP) :殺虫剤
  66. トリシクラゾール :殺虫剤・殺菌剤・植物成長調整剤
  67. トリフルラリン :除草剤
  68. ナプロパミド :除草剤
  69. パラコート: 除草剤
  70. ピペロホス :除草剤
  71. ピラクロニル :除草剤
  72. ピラゾキシフェン :除草剤
  73. ピラゾリネート(ピラゾレート) :除草剤
  74.  ピリダフェンチオン:殺虫剤
  75. ピリブチカルブ :除草剤
  76. ピロキロン :殺虫剤、殺菌剤
  77. フィプロニル :殺虫剤、殺菌剤
  78. フェニトロチオン(MEP):殺虫剤・殺菌剤・植物成長調整剤
  79. フェノブカルブ(BPMC) :殺虫剤・殺菌剤
  80. フェリムゾン :殺虫剤、殺菌剤
  81. フェンチオン(MPP) :殺虫剤
  82. フェントエート(PAP) :殺虫剤・殺菌剤
  83. フェントラザミド:除草剤
  84. フサライド :殺虫剤・殺菌剤
  85. ブタクロール :除草剤
  86. ブタミホス :除草剤
  87. ブプロフェジン:殺虫剤・殺菌剤
  88. フルアジナム :殺菌剤
  89. プレチラクロール :除草剤
  90. プロシミドン :殺菌剤
  91. プロチオホス :殺虫剤
  92. プロピコナゾール :殺菌剤
  93. プロピザミド :除草剤
  94. プロベナゾール :殺虫剤・殺菌剤
  95. ブロモブチド :殺虫剤・除草剤
  96. ベノミル :殺菌剤
  97. ペンシクロン :殺虫剤・殺菌剤
  98. ベンゾビシクロン :除草剤
  99. ベンゾフェナップ :除草剤
  100. ベンタゾン :除草剤
  101. ペンディメタリン :除草剤・植物成長調整剤
  102. ベンフラカルブ :殺虫剤・殺菌剤
  103. 1ベンフルラリン(ベスロジン) :除草剤
  104. ベンフレセート :除草剤
  105.  ホスチアゼート :殺虫剤
  106. マラチオン(マラソン) :殺虫剤
  107. メコプロップ(MCPP):除草剤
  108. メソミル :殺虫剤
  109. メタラキシル :殺虫剤・殺菌剤
  110. メチダチオン(DMTP):殺虫剤
  111. メトミノストロビン:殺虫剤・殺菌剤
  112. メトリブジン:除草剤
  113. メフェナセット:除草剤
  114. メプロニル:殺虫剤・殺菌剤
  115. モリネート:除草剤

要検討項目(46項目)

毒性評価が定まらなかったり、水道水中での検出が明らかでないなど、現時点で分類がなされておらず、今後、必要な情報や知見の収集に努めていくべきとされている項目です。

  1. バリウム
  2. ビスマス
  3. モリブデン
  4. アクリルアミド
  5. アクリル酸
  6. 17-β-エストラジオール
  7. エチニル-エストラジオール
  8. エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
  9. エピクロロヒドリン
  10. 塩化ビニル
  11. 酢酸ビニル
  12. 2,4-ジアミノトルエン
  13. 2,6-ジアミノトルエン
  14. N,N-ジメチルアニリン
  15. スチレン
  16. ダイオキシン類
  17. トリエチレンテトラミン
  18. ノニルフェノール
  19. ビスフェノールA
  20. ヒドラジン
  21. 1,2-ブタジエン
  22. 1,3-ブタジエン
  23. フタル酸ジ(n-ブチル)
  24. フタル酸ブチルベンジル
  25. ミクロキスチン-LR
  26. 有機すず化合物
  27. ブロモクロロ酢酸
  28. ブロモジクロロ酢酸
  29. ジブロモクロロ酢酸
  30. ブロモ酢酸
  31. ジブロモ酢酸
  32. トリブロモ酢酸
  33. トリクロロアセトニトリル
  34. ブロモクロロアセトニトリル
  35. ジブロモアセトニトリル
  36. アセトアルデヒド
  37. MX
  38. キシレン
  39. 過塩素酸
  40. パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
  41. パーフルオロオクタン酸(PFOA)
  42. N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)
  43. アニリン
  44. キノリン
  45. 1,2,3-トリクロロベンゼン
  46. ニトリロ三酢酸(NTA)


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