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■「もう休むべきか」チェックリスト、各項目の解説記事

もう休むべきなのかチェックリストの解説記事です。


計算式について


各項目について


【1.現在のストレス・疲労の蓄積に関する質問】

今感じているストレスや、疲労の蓄積度合いを確認する質問です。


質問1 「仕事に行きたくない」と思うことが:四六時中ある/時々はあるが、常にではない

誰しも「仕事をしたくない」と感じることはあると思いますが、それが四六時中となると疲労度は高いと推測されます。

質問2 朝起きた時に:ひどく疲れている/比較的すっきりしている

一般的に、睡眠によって前日までの「疲れ」がとれている状態が理想です。しかし、朝から「ひどく疲れている」となると疲労は当然に蓄積していくことになります。

質問3 休日は:ひどく疲れており、休んだ気がしない/まあまあ休めている

せっかくの休日なのに、「疲れを癒す」だけで、「休んだ」気がしないのは、もはや「疲れ」に身体が支配されてしまっている状態であると言えます。


【2.自律神経失調による身体症状の不定愁訴に関する質問】

ストレスによって自律神経が失調すると、「不定愁訴」と呼ばれる、様々な身体の不調が発生します。その代表的なものを質問しています(症状のすべてを網羅しているわけではありません。このほかに例えば「吐き気」や「皮膚のかゆみ」などが起こる方もいらっしゃるかもしれません)。


質問4 めまいが:起こりやすい/特にない

めまいは、代表的な自律神経失調の症状です。

質問5 身体の凝り(肩凝り、腰痛、あごの痛みなど)が:起こりやすい/特にない

緊張によって身体がゴリゴリに固まっています。あごの痛みは、寝ている間の「歯ぎしり」、起きているときの「歯の食いしばり」から起こりやすい症状の1つです。

質問6 下痢を:しやすい/あまりしない

胃腸症状も自律神経失調症の代表的な症状です。便秘、吐き気などになる場合もあると思いますが、ここでは「下痢」を選択肢として代表させています。

質問7 頭痛が:起こりやすい/特にない

片頭痛や緊張性頭痛など、様々なタイプの頭痛も起こりやすい症状の1つです。

質問8 のどに違和感が:ある/特にない

「のどに何かがくっついている感じがする」という訴えがよくみられます。

質問9 まぶたが痙攣することが:ある/することはない

テレワーク等による眼精疲労は「まぶたの痙攣」などで自覚されやすい症状です。

質問10 耳鳴りがすることが:ある/することはない

典型的なストレス性疾患である「突発性難聴」だった、ということもあり得ますので、耳鳴りが続くようならば早めに耳鼻科を受診することをお勧めします。めまいとも関連している場合もあります。


【3.精神神経症状についての質問】

精神神経系の不調についての質問です。


質問11 常に何かに追われているような気持ちが:していて落ち着かない、不安である/することは特にない

常に数字の評価に晒されていると、何かに追われているようで落ち着かない、ソワソワする、じっとしていられない・・・そんな「不安感」襲うようになる場合があります。

質問12 以前よりもイライラ:している/しているようには感じない

「怒り」は2次的な感情と言われますから、必ずその前段階に「マイナスの感情」が潜んでいます(参考:「怒り」と巧く付き合うコツノート)。


【4.性格・生活習慣・行動に関する質問】

高ストレス状態を生みやすい性格や生活習慣などにスポットを当てました。


質問13 あなたの性格は?:どちらかというと完璧主義である/どちらかというと適当である

これは言わずもがなで「完璧主義」であるがゆえにストレスを抱えるということになります。

質問14 ネット上の「ストレスチェック」を:最近してみた/特にしていない

健康な時に「産婦人科」や「歯科医」の看板は目につきにくいですが、いざ当事者になると途端にそれらの看板がとてもたくさん目に入るようになります。それと同じで、元気な時にわざわざ「ストレスチェック」を開いてみようと思わないですから、十中八九、自発的に「ストレスチェック」をやろうと思っている時点でストレスが掛かっているのです。逆説的な設問ですが。

質問15 ここ2か月くらい、労働時間(拘束時間)は:多くなっている/特に変わっていない

ここは表記の定義づけを厳密にしています。「残業時間」ではなく「労働時間」です。これは帳簿上の勤務時間ではなく、「自分が拘束されたと感じた時間」すべてを指すものと考えてみてください。例えば、「通勤2時間」をしている人が、「通勤時間は貴重な読書の時間」と思って特に苦にしていなければ、場合によってはこの時間は「拘束時間ではない」と捉えてもよいと考えられますが、もし「満員電車が苦で苦で溜まらない」という人にとってみると、通勤時間も、法的にも社内規則的にも「労働時間」ではないものの、精神的には「束縛」された時間と捉えてよいと思います。そこで、「拘束時間」という表現も括弧付で表記しています。

累積の拘束時間が多ければ多いほど心身のダメージは大きくなると思いますが、特に直近の業務量は過労状態を引き起こす重要なファクターです。

質問16 食欲が:以前より極端に減ったか、増えた/あまり変わっていない

食欲が増えすぎた、減りすぎた、というのはストレスのサインであると言われます。次の設問とセットで見たい質問です。

質問17 半年前と比べて体重が(ダイエット等によるものは除く):5キロ以上増えたか、減っている/特に変わっていない(5キロ未満の変動)

5キロの変動は、服のサイズに直結するレベルの大問題です。ただし、当たり前ですがダイエット等による意図的なものは除きます。

質問18 仕事用との携帯電話は:オフのときにも持たされており、休日にも対応することがある/オフのときは一切触れていない、またはない

社用の携帯を休日に対応することが常態化しているのは、「身体は家、心は会社」の状態です。続けていくと、とんでもない疲労が累積して確実に精神を蝕んでいくので、危険極まりない習慣と言えるでしょう。経営者や待機を前提としたエッセンシャルワーカーならともかく、いち社員が休日に仕事のことをする道理は、実は1ミリもありません。「顧客対応のために携帯はチェックするもの」「いつ連絡があるか分からないので、常に待機しておくべし」という精神構造は、一種の洗脳です。

質問19 有給休暇は:取りたくても取れる状態ではない/普通に取ることができる

有給を「取りたくても取れない」と思い込んでしまうのは、ワーカホリックの典型的症状です。


【5.睡眠を中心とした夜の過ごし方などについての質問】

そもそも睡眠がどうなっているのか-これが、ストレス対処の基本中の基本となります。


質問20 夜は:大抵疲れて何もせずすぐ寝てしまう/クールダウンの時間を設けることができている

前者を「気絶」といい、後者を「リラックス」といいます。

質問21 夜中や早朝に:目が覚めることが多い/目が覚めることはあまりない

夜中に目が覚めることを「中途覚醒」、早朝に目が覚めることを「早朝覚醒」といい、一般的に「不眠症」の代表格と思われる「入眠困難」と並び、不眠症の典型的な症状と言われています。

質問22 お風呂は:シャワーで済ます派/湯船に浸かる派

一般的には、「湯船につかる」ほうが、よい入眠ができるとされています。

質問23 1日のスマホの使用時間は:2時間未満/2時間以上

当然ながら、画面を遅くまで見ていると睡眠の質は低下します。

質問24 平日の睡眠時間は:6時間未満である/6時間以上確保している

理想は7~8時間とも言われますが、ここでは「6時間」と基準を弱めてみました。


【6.疲労感覚に関する質問】

自分の感じている「疲れの感覚」を問うものです。


質問25 今、自分に必要と感じる時間は・・・:何もしない時間/リフレッシュするために、遊ぶ時間

この質問は、実は「休日の過ごし方」を言い方を変えて聞いているだけです。要はただゴロゴロするのか、遊ぶのか。後者のほうが、「エネルギー」が残っていると考えることができます。抑うつ気味になってくると、「とにかく寝たい」という気持ちが強く、とても「遊びたい」とは思えなくなってきます。

質問26 宝くじで12億円当たったら・・・:仕事を辞めて、アーリーリタイアする/仕事は辞めずに、分散投資する

今、仕事に感じている価値観を問う質問ですね。疲れ切っていると、「仕事をすること」そのものが目的になってしまい、もはやそこに何の意味も見出せなくなります。そうなったら、12億あれば完全にリタイアということになりますよね。


【7.その他の抑うつ症状についての質問】

このほか、抑うつっぽくなっている場合の症状に関する質問を投げかけてみました。


質問27 涙が:勝手に出ることがある/勝手に出ることはない

「悲しくないのに涙が出た」・・・って、それ、悲しいんですって。辛いんですって。「勝手に泣いてしまう」というのは、結構強めのストレス症状だといえます。

質問28 眉間の皺が:深くなった/特に変わらない

高ストレス状態に長く晒されていると、緊張で顔に力が入りやすく、「眉間の皺」が深くなるケースもあります。顔のパーツが中央に寄りやすくなって、表情も険しいものに変わっています。

質問29 楽しいと思うことが:減った/増えた、または変わらない

疲労が蓄積していると、「楽しい」と思える(感動できる)ことが目に見えて減っていきます。


【8.休みのセルフコントロールについての質問】

休みは「上から与えられるもの」ではなく、「持続可能な労働のために、自らでコントロールするべきもの」に概念が変わってきています。「休み」をセルフコントロールできているかを量る設問です。


質問30 1か月後に1日休みを取るとしたら、どのように休みたいですか?:法律で強制的な休日を作ってほしい/自分の都合で良き日に休みたい

こうして文字にしてみると自明ですが、前者は「他人軸の休み」、後者は「自分軸の休み」であるということがお判りいただけることかと思います。



公開開始:2022年1月29日

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