2011年9月アーカイブ

以下、経験者しかわからない痔瘻の豆知識。
ちなみに、私は手術後の全治3か月、現在の強い痛みが取れるまでは3週間以上・・といわれました。結構重傷な痔瘻患者です。笑えない・・・

その1.手術そのものは痛くない、けれど、そのあとは痛くなってくる・・!

痔瘻の手術そのものは腰椎麻酔なので、痛みを感じません。むしろ、その前段階の肛門周囲膿瘍の切開術が激烈に痛みます(局所麻酔なので)。これを乗り越えた人であれば、痔瘻の手術そのものは大丈夫なはずです。ただし・・・

入院中はほとんどPCを弄れなかったので、iPhone経由で行った「つぶやき」をまとめました。

9月16日のつぶやき

○入院中!

○明日手術。 今日の夕食はコーンスープのみ!!
https://twitpic.com/6llu7d

>まだ余裕が感じられます

退院だ!
というのに、今日が痛みのピーク。とにかく痛い。動けない・・・
排便後、30分横になって泣いていました。痛すぎて吐くかと思った・・

看護師さんに聞くと、
「手術後7—10日が痛みのピークですね」

・・・って、まさに退院日!今日じゃん!
本当に痛い。痛すぎる・・・

退院翌日から仕事をしようと思っていた私の「見込みの甘さ」加減に呆れるのでした。
痔瘻の場合は、退院しても痛いです。←ここテストに出ますよ!

1回15分程度の散歩の許可が出たので、1週間ぶりに外に出ました。
台風一過で、さわやかな秋空。土のにおいがする。気持ちいい!

ただし、筋力が衰えていることと、お尻が痛いのが相まって、体力消耗。
3時間も昼寝をしてしまいましたとさ。

社会復帰、できるんだろうか・・・

退院許可が出ました。9/23です。ただ、はっきり言ってまだ痛い。こんな状態で病院を抜け出せるのか?よく考えるとまだ徒歩(院外)の許可も出ていないじゃないか・・

と思って聞くと、「退院後3日は徒歩禁止」とのこと。とほほ・・というか、月曜から会社に行こうと思っていたがそれが無理(物理的にも、医学的にも)がわかって慌てる。結局水曜から出社することにしましたが。

それはともかく、今日は台風。とにかく風雨が強い。
嫌な予感がしていたら、院内は天井から雨漏り、壁から水漏れ・・と浸水パニック!大騒ぎになりました。

ただ、私のお尻のほうが大騒ぎなので、お尻を洗って寝ましたとさ。

1日10回はお尻を洗うように(これを座浴といいます)、と厳命されているので、1時間に1回はお尻をセコセコと洗っている私です。結構気持ちよくて、ハマります・・

手術創はお尻の形を変えないために基本的に縫わないでそのままなので、傷の治りをよくするためにも、「汚れを落とし、できるだけ湿らせておく」ことが大切というのはよくわかります。最近流行の湿潤療法にも似ているなぁ・・などと思いつつ。まぁ・・ちょっと違いますが。

ようやく入浴許可が出たのでシャワーを浴びて、お風呂に入ります。
傷口がしみるのかと思いきや、生物は海から生まれただけあって、却って濡れていたほうが傷口は痛くないということを再確認。こわごわお尻を触ってみると、すごい穴が開いている!そして、ゴムがしばりつけてある!

私が受けた手術はシートン法と言って、痔の瘻管にゴムを括り付けて、人体の異物排泄作用によってゴムごと肉を(自然に)そぎ落としていくという摩訶不思議な治療法。

ほぅ・・こうやってゴムを結ぶのかぁ・・などと妙に納得するのでした。

痔の手術創は思ったほど痛くないので安心です。
ただ、とにかく痛いもの。それが、排便時。

しみるしみるしみるしみる・・・
しみる!!!!!

よく痔の経験者の方の日記を拝見していても、あまりこの辺りは詳しく描写されていないので「正直、痛くないのかな?」と舐めていましたが、痔の手術後の排便は私にとっては地獄でした。

『クレヨンしんちゃん』13巻で野原ひろしが手術後の排便で激痛を訴えるシーンを今更ながら思い出した次第です。あれはその通りでした・・・

ウォシュレットも死ぬほど辛いのですが、「ビデ」を使うとやわらかくていいですよ。
このあたり、経験者しかわからない「痔瘻の豆知識」は、後程まとめようと思います。

 

手術しました。お陰様で生きています。生存報告です。
なお今(9/18 11:30頃)はこんな感じです。

securedownload 点滴なう。

入院しました。
手術は明日です。寝る前に、PCから編集しています。
手術後は身動きが取れない(明日は顔を動かすのもNG!)ので、今のうちにいろいろと書いておきます。

取り敢えず今夜の夕食はコーンスープだけでしたwww

yushoku

写真を見れば明らかですが、とっても侘しい気持ちになりました・・・。

準備中。
入院承諾書、麻酔問診票、タオル、パジャマ、スリッパ、洗面具、検査食、ペットボトル、コップ・・・

10日分の旅行と考えると、確かに必要なものがたくさん。人が生きていくって大変なんだなぁ・・と変なところで感慨深くなるのでした。

朝食からは「検査食」といって、すごく味気ないレトルトパウチのおかゆ。食べて1時間でお腹がものすごく空く・・けれど、これも試練と思って耐えます。

***

入院前なので、お尻を触って確かめてみる。
腫れものは引いているけれど、何度も同じ個所におできができたので、皮膚が固くなっています。そこがうずく・・・

なんだかんだで10日ほどいないので、業務整理で大わらわ。
朝7時半に出社して、いろいろあって、家に帰ったのは夜遅く・・

入院の準備をしようとしたら、睡魔が襲ってきて、そのまま寝てしまいましたとさ。

原因不明の胃痛。緊張しているのかしら・・・

今日は遅い出勤。家で、楽しみにしていた「だいじょうぶだぁスペシャル」の録画を見ながら朝食。
志村好きにはたまらない。結局時間がなくて全部見られなかったのですが。

通勤中、突然思いつきます。
入院中、せっかくなのでDVDでドリフを見まくろう!と。

会社の人に脅かされました。「麻酔は切れた後が痛い」って。
もう、それを聞いただけで私はガクガクブルブルなのです。

院長の説明ビデオを見る。なんと2時間。洗脳かよ・・・
でも痔について、超詳しくなりました。ちょっとしたことならば解説できそうなくらい。

・・って、嬉しくない・・・

入院2週間前、巨大なおできができました。久しぶりの獲物です。
痛い・・・これは痛い・・・

下手すると、手術が延期になるかもしれません。困った私は、奥の手を・・

その後、緊張→お腹がゆるくなる→しばらくするとおできができる・・というローテーションを月1回くらいは繰り返しました。

お医者様からもらった整腸剤のおかげで、おできの質はだいぶソフトなものになっていました。が、それでも痛いものは痛い・・・

慣れてくるとRPGのレベル上げみたいなもので、おできができる→自然に潰れる・・というサイクルを経るのは単調な作業そのもの。おできが出てきても、「ああ、またコイツか」みたいなもので、気分はスライムを倒す勇者なのでした。ただ、ずーっとスライムだけなんで経験値もだんだんと貯まらなくなって行って、精神的に辛いのですが・・・

まぁ、1つだけ言えることは、これでは普通の生活をやっていけないのですね。痛みのあまり集中力なんてどこかへ吹っ飛びますし・・・。

そこで職場や医者とも相談し、なるべく早く入院することを決定。9月の連休ウィークにぶつけることにしました。

ということでその翌日、藪医者への怒りを胸に、評判の肛門科へ行ったのです。

入り口を見て唖然。こ・・・混んでる・・・これは期待・・・
(藪医者はガラガラで、入って2分もあれば診察してくれた)

4月だったか—あのころは震災でごたごたしていたのでよく覚えていないのですが、とにかくまたできました。程よく膨れ上がった膿が・・・。このころになると、愛着すら湧くから不思議です。

さすがに最初に行った医者はヤブだろうと思いましたが、今回はそんなに痛くなかったので、膿が潰れたころに、もう一度行ってみました。その医者に。

無論、セカンドオピニオンを求め、ネットで「よい肛門外科医」を探して、そこに行くことを決めてから、です。

こっちが聞きたいわ。

忘れもしない3月7日。この日、東京は雪でした。

壮絶な切開手術から1週間。

またもやお尻に違和感が・・・

2月のとある土曜日。近所の肛門科に行きました。
症状を説明すると、「そりゃ、肛門周囲膿瘍ってやつだね。まずはお尻を見せて・・」と。

ゼリーっぽいのを付けられ、肛門に指が・・・うぅ・・・

そして2度もおできが崩壊して1週間後のこと。もう2月も終わろうとしている頃。

またお尻に違和感が・・・触ってみると、同じ場所にまたまたできている!!!

2011年2月、異動。
取引先へのあいさつ回りをする日々。

ある日、またしてもお尻に激痛が・・

それは突然の出来事でした。
忘れもしない2011年の1月。突如、辞令が下りました。

2月異動。

痔には「切れ痔」「いぼ痔」「穴痔」・・と様々な種類がありますが、痔瘻はその中で、俗にいう「穴痔」。

お腹を壊したときなどに、肛門の粘膜のポケット(肛門小窩)に細菌が入り込み、それが肛門周囲の皮膚に侵入して炎症を起こし、肛門周囲膿瘍という極めて痛い膿(強烈おでき)になるのが痔瘻のはじまりです。

ようこそ。「ぼくのじろうにっき。(略してぼくじろ)」へ。

このページは、鬱色時代管理者ううせいじんが、痔瘻(じろう)で入院することになった顛末を記録として残しておくものです。


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○経緯
2011年9月11日 公開

○免責事項
このページは、痔瘻経験者による個人的な入院治療の過程を記録したものです。管理者は素人であって、医療従事者または医学専門家ではありませんので、その正確性は何者にも保証されていないことを予めご了承ください。(文例参考:医療に関する免責事項/Wikipedia日本語版)

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