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ドラえもん「脇役」登場全話リスト　―出木杉・ジャイ子編―

ドラえもんに欠かせない名脇役。彼らが、どのようなシチュエーションで出演するのか、大変気になるところです。資料的価値の高い脇役について、登場する全話をリスト化してみます。
（参考）脇役登場回数全リスト

今回は、のび太と静香の恋路を邪魔する「敵」ということで、
登場回数2位（72回）の出木杉と、登場回数7位（14回）のジャイ子について、リスト化しました。

○出木杉編

巻・話 備考
20巻「超大作特撮映画『宇宙大魔神』」 「じつは八ミリでアニメをとりたいと思って、シナリオをかいたんだ」と言って特撮映画の監督・俳優・演出を担当する出木杉。
宇宙戦艦のジオラマを作成する出木杉。のび太も「きみは天才だよ」と評価。
21巻「多目的おまもりは責任感が強い」 静香とイチャつく出木杉。
22巻「出木杉グッスリ作戦」 静香「出木杉さん、ほんとに頭がいいのね。」
出木杉「いやあ、たいしたことないよ。」
出木杉は野球の才能があることが判明。守れば超ファインプレー、打てば大ホームラン。
静香「そろそろ帰るわ。宿題しなくちゃ。」
女「たくさんあるのよね。」
スネ夫「そうだ、こんなことしてられない。三時間はかかるぞ。」
ジャイアン「おれなんか四時間はかかるぞ。」
のび太「ぼくなんか朝までかかるよ。」
出木杉「平気だよあれぐらい。十分もあればできるよ。」

のび太が朝までかかる宿題を、10分で済ませる出木杉。
22巻「税金鳥」 出木杉、小さい子の家庭教師をしていることが判明。理由は「顕微鏡が欲しいから」（注：出木杉は小学4年生）。
22巻「のら犬『イチ』の国」 出木杉、古代遺跡についての造詣が深いことが判明する。
23巻「もはん手紙ペン」 静香とイチャつく出木杉。
23巻「透視シールで大ピンチ」 静香と交換日記をする出木杉。

出木杉　9月12日（金）　晴
しずかくん　台風がそれてよかったですね。でもぼくの作った風力計を実験しようと思ったのがあてはずれでちょっぴりざんねん。学校の裏山へのぼって・・・・・・

静香　9月13日（土）　晴
出木杉さん、とってもおもしろいことがあったのよ。
パパが大あくびした口の中へカナブンがとびこんで大さわぎ。口を開けたまま家中かけまわ・・・・・・

出木杉 9月14日（日）
今日は日曜日。大好きな科学博物館へいってきました。何度みてもあきることがありません。しずかくんの好きな物はなんですか？

静香　9月15日（月）
ピアノ発表会が近いのでレッスンがたいへんなの。きょうは、のび太さんが宿題をききにきて練習できませんでした。
好きなものはおふろです。

出木杉　9月16日（火）
「練習のじゃまになるようなら、うちへよこしなさい。教えます。でも、のび太くんが自分でやるのがいちばんいいんだけど。」

これを覗き見したのび太が怒り狂ったことは言うまでもない。
24巻「虹谷ユメ子さん」 下校時、静香とイチャつく出木杉。
25巻「のび太のスペースシャトル」 空気式のスペースシャトルの設計図を書く出木杉。上昇・前進・姿勢制御・逆噴射のそれぞれの推進機構をよく理解している。（注：出木杉は小学4年生）
25巻「ヘソリンガスでしあわせに」 下校時、静香とイチャつく出木杉。
25巻「羽アリの行方」 のび太・静香・出木杉の3人でアリの巣観察。
25巻「のび太の結婚前夜」 劇「白雪姫」の稽古をする静香と出木杉。
26巻「のび太の地底国」 のび太が見つけた地底の洞窟。ここにまちを作ることにしたが、思い思いに建物を作ろうとするいつものメンバーに対し、「でたらめにたてちゃ、あとでこまるよ。ちゃんとした都市計画をつくらなきゃ。まん中に公園を、そこから東西南北に大通りを。」と発言する出木杉。（注：出木杉は小学4年生）
27巻「細く長い友だち」 皆で遊ぶ出木杉。
27巻「人間ブックカバー」 出木杉に本になってもらう代わりに、かねてから行きたがっていた未来の世界を案内したのび太。
28巻「新種図鑑で有名になろう」 出木杉、昆虫についても博識を持つことが判明。
28巻「大ピンチ！スネ夫の答案」 静香「出木杉さん、いつも百点ね。」
出木杉「きみも九十五点、いいじゃない！」
29巻「インスタントロボット」 何故かパーマンバッジをつけた出木杉。
29巻「ユーレイ暮らしはやめられない」 のび太が幽霊になって、出木杉の宿題を丸写しする。
29巻「ツバメののび太」 静香と下校する出木杉。
30巻「ねむりの天才のび太」 皆と一緒に下校する出木杉。
30巻「真夜中の電話魔」 クラスで2番のガリベンくん。「ぼくはどうしても一番になれない。くやしくて・・・・・・。」という理由で、出木杉の部屋の電話に「出木杉、おまえなんか死んじまえ」という電話を真夜中から朝まで何回も何回も続け、出木杉の成績を落とした。
陰湿で卑怯きわまらない手口にも関わらず、出木杉は「もうしないと約束してくれれば、誰にも喋らない」という大人な対応。小学4年生とは思えない落ち着き方である。
30巻「へやこうかんスイッチ」 出木杉の部屋とのび太の部屋を交換、宿題を丸写しするのび太。
31巻「まんがのつづき」 出木杉も漫画を読むことが判明（「Dr.ストップ　アバレちゃん」）。
のび太が「アバレちゃんがこれからどうなるか」を話そうとしたところ、「よしてくれ。先を読む楽しみがなくなる。」と無碍に断った出木杉。
31巻「ためしにさようなら」 出木杉、クラスの代表（クラス委員？）であることが判明。
32巻「しずちゃんさようなら」 先生にこっぴどくしかられ、将来を悲観したのび太。
出木杉に「きみはいいやつだ。きみなら幸せにできる。しずちゃんのこと、たのんだぞ！！」という考えられない発言が。
33巻「ポスターになったのび太」 静香の家にやってきた出木杉。

出木杉「なんだ、この問題はこうすればとけるよ。」
静香「ほんと！！出木杉さんて頭がいいのね。」

静香「あそびましょ。」
出木杉「うん、きょうはひまだから夕方まで・・・。」
34巻「みたままベレーで天才画家」 写生をする出木杉。自信家のスネ夫でさえ「じつにうまい！さすがのぼくもかなわないほどだ。」と褒め称える。
34巻「タネなしマジック」 のび太と静香の前で手品をする出木杉。

出木杉「今度ははとを出す奇術を研究してるんだよ。」
静香「出木杉さんてなんでもできるのね。尊敬しちゃうわ。」
35巻「しずちゃんとスイートホーム」 静香が、出木杉にマフラーを編む。
35巻「ネンドロイド」 机の上で勉強する出木杉。
35巻「ジャイアン台風接近中」 出木杉にジャイアンの「怒りエネルギー観測チャート」を配布するのび太。
36巻「貸し切りチップ」 静香に「ビデオを見に来ない？」と誘う出木杉。
36巻「サカユメンでいい夢みよう」 静香とイチャつく出木杉。
36巻「『そんざいかん』がのぞいてる」 静香の家に遊びに来ている出木杉。
36巻「大予言・地球の滅びる日」 ノストラダムスの大予言について、
出木杉「予言なんて、信じないよ。みんな、偶然かこじつけだ。」と言い切る。
「黄砂」について、辞書より分かりやすい解説をスラスラと述べる出木杉。
37巻「感覚モニター」 出木杉の宿題を丸写しするのび太。
37巻「アトカラホントスピーカー」 のび太・静香・出木杉の3人で帰宅。
37巻「ふきかえ糸電話」 静香と一緒に歩く出木杉。
37巻「たまごの中のしずちゃん」 静香とイチャつく出木杉。
道具を使って、静香の心を自分に向かせようと仕組んだのび太。しかし、失敗。静香の心は出木杉へ向いてしまう。

出木杉「お願い！なんとかもとにもどして。」
静香「出木杉さん・・・、あたしにすかれちゃめいわく？」
出木杉「そうじゃないんだ。ぼくだってしずちゃん大すきだよ。でもこんな機械にたよってきみの心を動かすのはいやなんだ。」
静香「ますます好きになったわ。」

のび太の完敗です。
38巻「冒険ゲームブック」 のび太「こんな雨の日には、ぼくの家で・・・・・・。ゲームでもして遊ばない？」
静香「いいわね。」
出木杉「ゲームもいいけど・・・・・・・・・。みんなかんたんすぎて、すぐあきちゃうんだよね。」
静香「出木杉さん、頭がよすぎるのね。」
出木杉「いやあ、そんなことないけど・・・・・・。」
静香「そうよ！絶対にそうなの！」
道具「冒険ゲームブック」で、のび太はズルをしてゲームオーバー。出木杉は正攻法で見事ヒロインを救うことに成功した。
38巻「無人境ドリンク」 下校時、静香とイチャつく出木杉。
39巻「のび太　神様になる」 ジャイアンが、出木杉の本（1冊）を自分のものにしていたことが判明。出木杉もジャイアンの被害者であった。
39巻「ハンディキャップ」 道具を使って、出木杉と同じレベルになったのび太。
のび太が言うには、「頭がスッキリさえてきたぞ。」「今まで気づかなかったこと、思いもつかなかった考えがつぎつぎに・・・。」とのこと。
39巻「ざぶとんにもたましいがある」 出木杉が図書館で借りてきた本が破れていることが判明。出木杉は憤る。
39巻「具象化境」 静香とイチャつく出木杉。

静香「きょうのテストたぶん九十点ももらえないと思うわ。出木杉さんはこんども百点でしょ。」
出木杉「ま、ひととおりできたつもりだけど・・・・・・。」
静香「頭のいい人って、うらやましいわ。」
出木杉「よしてよ、たいしたことじゃないよ。」
40巻「お好み建国用品いろいろ」 「ずっと文通してたペンフレンドのスミスくんが、近く日本へ来るんだよ」と自慢する出木杉。
のび太は怒り、「日本人はどうして、外国人に弱いんだろ。くだらない！　ぼくも外国人になりたい！！」と的外れな意見を述べる。
ジャイアンに「亡命とは何か」を細かく説明する出木杉。
40巻「あとはおまかせタッチてぶくろ」 静香と図書館へ行く約束をする出木杉。静香が草むしりする姿を見て、「手伝おう」と声を掛ける優しい一面も。
40巻「顔か力かIQか」 静香と一緒に宿題をしようと誘うのび太。静香はこれを断り、のび太の目の前でこんな会話を交わす。

出木杉を見つけた静香。
「あっ、いいところへ。」

静香「宿題にわからないところが・・・・・・。」
出木杉「これからサッカーするんだ。夕方には帰るから、そのころおいで。」
静香「じゃ、あとでねー。」

のび太の立つ瀬なし。
40巻「フリーサイズぬいぐるみカメラ」 静香が、のび太と出木杉に手作りクッキーを振舞う。
40巻「スネ夫は理想のお兄さん」 スネ夫の自分勝手なお願いを「ごまかしはよくないと思うな。」と断る出木杉。
40巻「しずちゃんをとりもどせ」 自宅で手料理をする出木杉。

出木杉「試食して、批評をきかせてよ。」
静香「・・・・・・おいしい！！」
ドラえもん「こりゃうまい！ほんと！おせじじゃなくて！！」
のび太「う、うまい！　くやしいけど、うまい！！」

のび太「でもさあ、男の子が料理なんて・・・・・・。」
出木杉「いや、おかしくないと思うよ。これからの時代は、女性もどんどん社会に出て働くだろ。家事は女性の専門というわけにいかなくなると思うよ。」（注：小学4年生の台詞）

静香「出木杉さんのおよめさんになる人はしあわせね。」

ショックのあまり、椅子から転げ落ちるのび太。
41巻「左、直、右、右、左」 出木杉に他人の宿題をやるよう頼むのび太。
41巻「出ちょう口目」 静香の家でケーキを振舞われたドラえもん・のび太・出木杉。
41巻「時限バカ弾」 出木杉「この間東京ディズニーランド®へいってきたよ。」
静香「あたし夏休みに行くの！おもしろかった？」
のび太「暑いし、混雑しててたいへんだったろ。」
出木杉「いやいや。ぼくはひじょーに楽しかったなあ。」
静香「ね、ね、なにが一番よかった。」（出木杉の腕を掴みながら）
出木杉「そうねえ。やはり立体映像かなあ。」
のび太「映像がええぞー　なんちゃって・・・・・・。」
静香・出木杉　（シラー）
出木杉「とにかくあの大スクリーンの迫力は・・・、」
のび太「大スクリーンより、アイスクリームのほうがおいしいよ。」
のび太「アハ・・・。」
静香「出木杉さんがいいお話してるのに　ばかなこといって、じゃましないで。」

オヤジギャグ連発のどうしようもないのび太。ドラえもん史上に残る名会話です。
41巻「恐怖のディナーショー」 一人で写生する出木杉。チケット販売員のび太の事情を慮ってジャイアンのコンサートチケットを仕方なく購入する出木杉。
ジャイアンのコンサート中止を知り、泣きながらのび太と手を取り合って喜ぶ出木杉。
41巻「いつでもどこでもスケッチセット」 写生の宿題。静香をモデルに依頼する出木杉。
42巻「あなただけの物ガス」 静香と美術館デートをする出木杉。「フランス印象派名画展」へ行くそうです。
42巻「かくれん棒」 静香と勉強する出木杉。
42巻「ツーカー錠」 電話を使い、出木杉に宿題1問1問の答えを聞きだす迷惑千万なのび太。
42巻「ふたりっきりでなにしてる？」 のび太の為に、一緒に誕生日ケーキを作る静香と出木杉。とても優しい。
42巻「宇宙完全大百科」 のび太が静香と結婚式を挙げたときに撮影された写真の中で、笑顔で拍手する出木杉。
43巻「コピー頭脳でラクしよう」 のび太が道具を使って出木杉の宿題を丸写しする。
43巻「仙人らくらくコース」 キャンプに行こうとするのび太に「悪いこといわない。宿題のほうが、キャンプよりだいじだよ。」と説諭。
43巻「ラジ難チュー難の相？」 静香と公園で写生をする出木杉。
のび太は靴下で犬のウンコを踏むという惨事に見舞われる。
43巻「宇宙戦艦のび太を襲う」 「予知夢」について皆に解説する出木杉。
のび太の言葉を「エイプリルフールの嘘」だと思って「せっかくだからだまされたふりをしてあげた」と言い切った出木杉。
43巻「ジャックとベティとジャニー」 人形を失くした静香。ポスターを貼ったり交番へ届けたりして献身的に静香に尽くす出木杉。
44巻「ハワイがやってくる」 山口県の秋芳洞の鍾乳石の先っぽをぶっかいた（←犯罪）ジャイアン。それを「な、なんてことするんだ！！」と怒鳴る出木杉。
45巻「四次元くずかご」 静香に、「日曜日に高井山でハイキングしよう」と誘う出木杉。
45巻「身代わり紙人形」 源家のひな祭りパーティーに呼ばれたのび太・ドラえもん・出木杉。出木杉は記念撮影までこなす。
45巻「ガラパ星から来た男」 静香と一緒にカナリヤ探しをする出木杉。
のび太にアリの生態について分かりやすく解説する出木杉。

出木杉は、日本の漫画史上でも類を見ないほどの「完璧人間」です。テストは常に百点、外国人と文通もする国際派で、小学4年生にして家庭教師をこなし、ロケットの推進機構を設計し、都市計画に携わり、映画監督を行い、スポーツも万能・・・その上性格も良し、ルックスも良し・・・と非の打ち所がありません。これで小学4年生なんでしょうか。こうしてみると、のび太に勝ち目は何らないように思えます。
それでものび太が静香と結婚出来た理由、それは「母性本能をくすぐる」という点で、のび太の方が出木杉よりも長けていたということに拠るでしょう。このことについては、いずれ詳しく書きたいと思います。
なお、出木杉はのび太に宿題を丸写しされたり、無理矢理「本」にさせられたり、道具のせいで税金を4万円以上取られたり、結構酷い目にあっています。

○ジャイ子編

巻・話 備考
1巻「未来の国からはるばると」 のび太、「１９年後にジャイ子と結婚する」という衝撃的な未来をドラえもんに予言される。 のび太は、「いやだよ、ぼく。あの子きらい。」と頑なに拒否。しかし、ジャイ子との間に６人の子供を設けることが発覚、のび太は半狂乱に。

なお、このときのジャイ子の性格は「最悪」です。屋根から引っかかったのび太を見て、「やあ首つりだ、ガハハハ」と笑うほどの無神経さ。
4巻「のろいのカメラ」 お医者さんごっこをする幼いジャイ子。ドラえもんの人形を包丁で切断（未遂）したほか、人形を火葬するという「遊び」の域を超えた遊びをしている。
22巻　「ジャイ子の恋人＝のび太」 ジャイ子がのび太をつけまわす。しかも彼女の引き出しの中から「のび太の写真」が・・・

ジャイアンはこれを「ジャイ子の恋煩い」と勘違い。
ジャイアン「メシも五杯しか食わなかったり・・・。」

結局、ジャイ子はのび太を好きなわけではなく、ギャグ漫画の主人公にしようと後を追っていただけだった。

食欲が落ちているのも、何度投稿してもボツばかり・・という悩みからくるものであった。
２４巻「まんが家ジャイ子」 のび太「こんなへたくそ、みたことない」　とジャイ子のギャグ漫画を酷評。
その後、ジャイ子は発奮してメロ漫画「ジャイ子さん」を執筆した。

なお、この話からジャイ子はのび太のことを「のび太さん」と呼んでいる。少し大人になった？
２９巻「まんが家ジャイ子先生」　 漫画家としてのジャイ子の苦悩が描かれた話。
スネ夫に「ひっでえまんが！！　へたくそで　シッチャカメッチャカで、よくもこんなはじしらず・・・」と酷評されるも、ジャイ子は落ち込まない。悩みや葛藤に直面するジャイ子の人間的な成長が描かれた良作。
３５巻「しずちゃんとスイートホーム」 秘密道具のせいで、のび太とジャイ子が結ばれそうになる。
３７巻　「大人気！クリスチーネ先生」 ジャイ子の自信作、「愛・フォルテシモ」。
のび太は「ジャイ子が・・・・・・、こんな美しい物語を・・・、あの顔で・・・・・・・・・。感動したよ。」と手放しの評価をした。ジャイ子の実力がめきめきと上昇していることを示している。
この話では、ジャイ子が作品に持つ「悩み」を告白しているのですが、その内面表現が秀逸。隠れた名作といえます。
３９巻　「虹のビオレッタ」 ジャイ子の漫画「虹のビオレッタ」。自費出版するが売れ残る。
そんなとき、コレクターが「この作者は、今に有名になるかもね。そうなると、この本は、値うちがでるよ。古本屋で十万円とか・・・・・・。」と評価。
４０巻　「顔か力かIQか」 道具によりルックスがアップしたのび太。ジャイ子がだまされてしまう。
４０巻　「泣くなジャイ子よ」 茂手もて夫に恋するジャイ子。のび太とジャイ子が結婚するという可能性は急速にしぼんだ。
茂手も漫画を書いており、ジャイ子と共に同人雑誌を発行することとなる（ちょっとうまくいきすぎの展開だと思う）。
４１巻　「未来図書券」 編集者との関係が出来ていることが判明。デビューも近い？
４１巻　「恐怖のディナーショー」 ジャイアンの手料理のあまりの悪臭に、「もー、たまんない！！」と家を飛び出す。
第４３巻　「かしきり電話」 ジャイアンが自宅でリサイタル。ジャイ子は兄の歌を無理矢理聞かされるハメに。
第４４巻　「ジャイ子の新作まんが」 ジャイ子の新作漫画のタイトルは「お兄ちゃん」・・・「かわいい妹と、らんぼうだけど妹思いの兄の話」だそうです。
茂手の感想　「感動した！　こんなすばらしいストーリーははじめてだ。」　かなり好評価です。

ジャイ子については、以前「ジャイ子登場全話ガイド」で書いたとおり、「のび太の将来の結婚相手となってはいけない嫌な奴」から、「妹思いの兄を持った、漫画家を夢見るいたいけな少女」へ、華麗なる転身を図っているといえます。

初版公開：　2004年9月26日
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