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静香の入浴シーン徹底分析&のび太の「助平シーン」全レビュー

今回は、お風呂大好き「静香の入浴シーン」の徹底分析に加え、のび太の「助平さ」が伺える諸々のシーンについて、セリフと行動を1つずつレビューしました。
(2005年7月31日 補1)

■その1:静香の入浴シーン&のび太の「のぞき」 全シーン分析■

▼覗きの状況

総入浴数

42回

のび太による覗き

32回

76.2%

ドラえもんによる覗き

12回
(+ 未遂1)

31.0%

「どこでもドア」による遭遇

10回

23.8%

・・のび太はちょっと覗きすぎのようですね。とんでもない小学生です。

そして 意外なことに、ドラえもんも相当の「のぞき成績」を残しています。
なお、どこでもドアによる遭遇確率はたったの2割。「王道パターン」の割には、かなり少なく感じますね。

▼風呂の中における静香の状態 (重複カウント)

入浴中

25回

身体を洗う

14回

浴室・浴槽に出入りする

7回

シャワーを浴びる

6回

入浴中であるケースが圧倒的に多いですが、「身体を洗っているシーン」も3割近く登場しています。

▼覗かれたときの静香の反応 (重複カウント)

悲鳴や非難の声を上げる

28回

(手やタオルで)胸を隠す

10回

水を掛ける

6回

浴槽にもぐる

7回

浴槽から立ち上がる

6回

キョトンとする

2回

気付かない

9回

相手をボコボコにする

4回

悲鳴を上げることが一番多いようですね。まれに実力行使に出ることもあるようですが・・。

では次に、入浴シーンを各キャラクタの行動やセリフの面から細かく分析してみましょう。

※巻の数字が赤字となっているものが「覗きシーン」のある話です。

巻 話 状況
4 「スケスケ望遠鏡」 何でも透視してしまう道具「スケスケ望遠鏡」を使って、偶然、静香の入浴シーンを覗いてしまうドラえもん。

ドラえもん「あっ。」
のび太「なんだ、なんだ。 なんだい みせろよ。」
ドラえもん「だめ、だめ。」

ドラえもんの焦りっぷりが目に浮かびますね。

4 「石ころぼうし」 目立たなくなる「石ころぼうし」。静香の跡をつけるのび太。

静香の母の「おふろにはいりなさい。」の声に目を輝かせるのび太だったが、静香が脱ぐ手前で顔を真っ赤にして「かえろ。」

帰り道、「ぼくって、気が弱いなあ。だめだなあ。」と悩む純情なのび太。

のび太にもこんな時期があったのです。

(※入浴回数にはノーカウント)

5 「うちのプールは太平洋」 何でも広く見える道具「シネラマン」を使い、のび太の家の風呂をプールに変える。

(水着を着て)静香と一緒に風呂に入るのび太とドラえもん。

10 「人間ラジコン」 乱暴なジャイアンを操縦する「人間ラジコン」。

自動操縦によって無意思で動くジャイアン。

静香の入浴現場へ潜入。「ややっ。」 「わざとじゃないよ。もんくはドラえもんにいってくれ。」と大はしゃぎ。

12 「ドンブラ粉」 地面にもぐる道具、「ドンブラ粉」。

静香の入浴現場にお邪魔したのび太。「あっしつれい。」

静香が「キャアッ」という悲鳴を上げると同時に静香は水の中へ、のび太は土の中へ潜る。

12 「勉強べやの釣り掘」 家の中で釣りの出来る道具、「おざしきつりぼり」を使って適当な水場を探すのび太とドラえもん。

偶然、静香のお風呂を探し当てた2人は、「温泉が沸いた」と勘違い。大喜びで飛び込む(裸で)。

出た先は静香の家の風呂釜。静香は身体を洗っている最中だった。

静香「どこからはいってきたのよ。」

・・・もっと他に言うことがあるかと。
なお、3人とも裸というきわどい状況。

13 「ロケットそうじゅうくんれん機」 ロケットシミュレーターに乗り込み、静香宅の風呂に侵入するのび太とドラえもん。

静香、水を掛けて追い払う。

18 「スパイ衛星でさぐれ」 超小型「スパイ衛星」を使い、静香の入浴シーンを監視するのび太。

のび太「やっ。 しずちゃんはよくフロの入ってるな。よっぽどきれいずきなのか、よごれっぽいのか。」

このセリフを見るに、この頃から「静香のお風呂好き」が定着してきたようです。しかし「よごれっぽいのか。」はデリカシーが無いですね。

静香、風呂の中で「太りすぎ」を気にする。「ごはんをへらそうかな。」と実に女の子っぽいセリフを。

のび太、「そんなことないでしょ。」と立ち上がり、静香に電話。

「しずちゃん、ふとってなんかいないよ。安心してごはんたべなよ。」 覗きを暴露してしまう。

19 「のび太の秘密トンネル」 道具「スペースイーター」を使って抜け穴を掘るのび太。静香の風呂釜に抜け穴を掘ってしまい・・・

身体を洗っている静香と水の抜けた風呂釜から顔を出したのび太が無言で対面。

焦るのび太、「信じてほしいんだけど、ぼくはけっしてこんなつもりじゃなく・・・。」

静香「いいわけはいいから、帰って!!」と一蹴。

20 「実物立体日光写真」 「スネ夫の立体写真」 が風に乗ってフラフラと流れ着き、静香の入浴シーンを覗いてしまう。

静香は「キャー。シッシッ。」と 悲鳴。のび太よりも露骨に嫌がっています。

20 「アヤカリンで幸運を」 幸運の人に触るとそれにあやかれる、という道具「アヤカリン」。

のび太、テストで百点を取った静香に触ろうと「どこでもドア」を開くが・・・ 入浴中の静香。

のび太は、「ほんとにもう・・・・・・。きみにはあきれた!! どうしてそういつもおふろにばかり入ってるの。 これじゃさわれないだろ! 人のつごうも考えてよ。」とまさかの逆ギレ。

静香、ただ口をポカーンと開けてのび太の主張を聞くばかり。

※なお、「どこでもドア→入浴中」の王道パターンのはじまりである。

21 「多目的おまもりは責任感が強い」 身につけた人を護る「多目的おまもり」。「恋愛お守り」を身につけたのび太。

道具の力で、石けんを片手に家を飛び出す。

静香、入浴中。「ママあ、せっけんちょうだい。」
間髪をいれず、風呂の窓から石けんを手渡すのび太。

静香「きらい!!」

21 「まねコン」 のび太が静香に取り付けた道具「まねコン」(何でも同じ動きをしてしまう道具)。

静香、脱衣所へ。服を脱ぎ始める。

のび太、いとこののび枝さんの前で服を脱ぐ羽目に。必死で抵抗するのび太。

そのせいで、なかなかパンツを脱げずに悪戦苦闘する静香。

(※入浴回数にはノーカウント)

21 「のび太救出決死探検隊」 スモールライトで小さくなり、ラジコンに乗ったのび太が裏山で遭難。

ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、静香の3人が救出に向かう。

スネ夫の提案で、「僕らも小さくなって裏山を探検しよう!」ということになる。「のび太が怒る」と拒むドラえもんだったが、ジャイアンに脅されて・・・

道中は困難を極める。ヘトヘトになる一行。しかも途中で雨が・・。

シャワーを浴びる4人。

静香「ねえ、雨がやんで お洋服がかわいたら 帰りましょうよ。」

ドラえもん「でも 道が・・・・・・。」

のび太のことを完全に忘れています。

22 「温泉ロープでいい湯だな」 風呂が壊れ、銭湯に行くがお休み。困った静香。

静香「一日でもおふろに入らないと気持ち悪いのに。」
のび太「うちの温泉に入ればいいよ。」

静香「温泉!?」
のび太「いいお湯だよ。」

静香「・・・・・・・やめとくわ。のび太さんとこでおふろに入るなんて。」

のび太は「いいでしょ。あかと汗で体がかゆくなるだけのことだから。」と脅す。

ということで、のび太の部屋で温泉につかる静香。

---

ドラえもんとのび太、居間に移動。

そこへママ。「宿題もしないでブラブラして!!」
のび太「いま、ちょっと部屋に入れないから、あとで。」

ママ「いつもそんなこといってしないんだから!」
のび太「いや、しかし・・・。」
ママ「いいえ、すぐにやりなさい!!」

のび太、「弱ったなあ。」と実に嬉しそうに弱りながら部屋へ。

叫ぶ静香。「ママがどうしてもっていうから。」と満面の笑みで静香に言い訳。

---

居間に戻ったのび太。「消しゴム忘れた。」

それを聞くや否や、「とってきてやる。」と駆け出していくドラえもん。

叫ぶ静香。「ほんとにのび太ってやつは、しようのないやつで・・・・・・。」満面の笑みで静香に言い訳。

---

のび太とドラえもん 「まだなんか忘れ物なかったかなあ。」

24 「虹谷ユメ子さん」 のび太、女になりすまして文通。

「写真を送って」と言われて弱るのび太。取り敢えず、静香の写真を撮って送ることにする。

どこでもドアを開けると、入浴中の静香が。

のび太「またまた!!」と静香に怒り出す。

帰宅後、「いきなり、ヌードの写真なんかおくれるもんか!!」

26 「水はみていた」 水に映ったものを再生できる、「水ビデオ」。

のび太、静香の入浴した風呂の水を採取。

ドラえもん「なんてことを!!はじしらず!!」
のび太「じゃ、すてるよ。」

ドラえもん「せっかくだからみよう。」

--

静香の入浴シーンを見るや否や、2人は「**!(*は「ハート」の絵)」と声にならない声を上げて大興奮。

そのとき、真後ろで「こんにちは。」の声が・・その声は・・

28 「地平線テープ」 広々とした異次元空間を作り出す、「地平線テープ」。

そのテープが外れ、異次元世界に閉じ込められたのび太とドラえもん。

そのとき、静香がこのテープを使い、入浴。「広々としたお風呂に入りたかった」と。

ドラえもん「おかげで助かった。」
のび太「なんとお礼をいえばいいやら。」

身体を洗っていた静香、慌てて風呂に飛び込み、「お礼はいいから早く帰って!!」

28 「夢はしご」 人の夢に入り込む道具、「夢はしご」。

のび太「あっ、ピンクのきれいな夢が。」

そこには入浴中の静香が居た。「人の夢をのぞかないで!!」とのび太に水を掛けながら怒る。

29 「インスタントロボット」

脳をそっくりコピーできる「インスタントロボット」。

のび太、ジャイアンやスネ夫、静香、出木杉らのロボットを作り、雑事を任せる。

静香ロボット、のび太の家の風呂に入浴。それを見つけたのび太に、悲鳴をあげる。水を掛けて撃退。

のび太、「だれが、ロボットのはだかなんかみたがるか!!」

(※入浴回数にはノーカウント)

29 「ユーレイ暮らしはやめられない」 ユーレイになったのび太、静香の入浴シーンに潜入し、「遊ぼう。」と一言。
29 「空飛ぶうす手じゅうたん」 脱衣所。静香が入浴しようと着替えている。

(※入浴回数にはノーカウント)

30 「実物ミニチュア大百科」 「大百科」から取り出した戦艦の模型。

「ぜひ水に浮かべて遊びたい。」と 言って、どこでもドアで向かった先は何故か静香ちゃんの入浴する風呂場。

静香、悲鳴を上げて嫌がる。のび太「だめ?どうしても?」と無理な願いを。

のび太にとって、「水」といえば静香の風呂なんでしょうか。

30 「へやこうかんスイッチ」 のび太、自分の部屋と静香の風呂を交換。突然ワープした静香、のび太の部屋で悲鳴を上げる。

(経緯)
「へやこうかんスイッチ」は、交換対象の部屋に人がいると「赤ランプ」がつく。

ドラえもん「へんな使い方するな。」といって出ていく。

のび太「へんな使い方しよう。」

静香の風呂場を見て、「エヘへ、やっぱり赤ランプ。」と下品な笑いを浮かべながら部屋を交換。「びっくりするぞ。」

31 「モーゼステッキ」 モーゼの伝説にあるような、水を真っ二つに割ることの出来る道具が「モーゼステッキ」。

この道具の効能を信じられないのび太は、「実験してみたい」とどこでもドアを使い、静香の入っている風呂場へ潜入。

静香、悲鳴をあげる。

のび太「すぐかえるから。」

31 「あとからアルバム」 時間や人物、場所を指定することで過去の写真を手に入れることの出来る道具が「あとからアルバム」。

「ぼくの親友」というテーマの絵画の宿題が出たのび太。これを使い、静香の絵を描こうとするが・・・

出てきたのは浴槽から出たばかりの静香の写真。

のび太「ヒャア・・・・・・。」

ドラえもん「宿題にヌードはまずいんじゃないの。」
のび太「やはりねえ。」

とても白々しい二人。

その後、何度も写真を出すが、どれも入浴シーンばかり。

のび太「こまるなあ、いつもおフロに入ってる。」
ドラえもん「時間をみはからって指定してるくせに。」

のび太「どれもこれもまずいなあ。」
ドラえもん「じつにまずい。もっとだせ。」

満面の笑みをたたえるおバカさん2人組。少なくとも9枚の写真を念写。

そこへ静香、「なにがまずいの?」

・・・ボコボコにされるのび太とドラえもん。

31 「むすびの糸」 静香と大喧嘩したのび太。何とか口を利いてもらおうと、道具「むすびの糸」を静香に渡しにいくことに。

どこでもドア。開けるとそこへ入浴中の静香が。

のび太「ますますきらわれた。」
ドラえもん「しらん。」

32 「腹話ロボット」 何でも上手く言い訳する道具、「腹話ロボット」。

のび太、どこでもドアで静香の家へ。開けるとそこへ入浴中の静香が。

静香 「また。」 ←もう慣れっこのようです。

のび太「ま、まあきいてよ!! もともと人間ははだかだったんだよ。アダムとイブをみてごらん。 それがなぜ服を着るようになったか。 神のいいつけにそむいて 禁断の木の実を食べたからだ。 神様のいうとおりにしていれば、人間は今も楽園でたのしくくらしてたはずなんだ。 はだかのまんまで。」(←道具の力で言い訳がスタート)

静香「じゃ・・・・・・ はだかでいるほうが正しいの。」

のび太「そ?なんだよ。 世界の美術館をみたまえ。はだかの絵や彫刻でいっぱいじゃないか。 なぜか?それは美しいからだ。 はだかこそ永遠の美のテーマなのであります。」

静香「そうか! じゃぁはずかしがるのがまちがいなのね。」と立ち上がる。

のび太、たじろぎながら「そ、そう・・・・・・。」

静香「服なんかきなくていいのね!」
のび太、冷や汗をかきながら「それは・・・・・・。」

静香「遊びに行きましょ。」とどこでもドアで空き地へ。
のび太「極端すぎるよっ。」

静香「のび太さんも、そういったでしょ。」 ←完全に道具に毒された静香。

のび太「そうとも、そのまま町じゅうをかけまわろう!!」

静香、全裸で外へ飛び出すという前代未聞の事件に発展。「モロ見」をしてしまったドラえもんは、目を三重にさせて驚く。

慌てたのび太、道具を地面に叩きつける。我に返った静香、「キャーッ」と叫んで逃げ帰る・・・ ちょっとかわいそう過ぎます。

※藤子先生流「極端イズム」の本領発揮です。実はこれ、「自分のミスを棚に上げて、(他人のことばかり例にとって)言い訳ばかりしていると、碌な結果にならないよ」という教訓になっているのです。それを「教訓」と感じさせずに危険な「笑い」に転化させるところにハイクオリティなセンスを感じます。

32 「連想式推理虫メガネ」 連想を重ねて推理をする虫メガネ(当時、NHKで「連想ゲーム」ってやってましたね)。

静香の財布がなくなる。のび太、この道具を使う。「しずちゃんのさいふ→もちぬしはしずちゃん→しずちゃんはおふろずき・・」と推理がスタート。

「しずちゃんはおふろずき」の場面で静香の入浴シーンが映し出される(一緒に覗いたのは静香・スネ夫)。

33 「地底のドライ・ライト」 未来のエネルギー「ドライ・ライト」の営業活動にいそしむドラえもん。

「ほんの小さなかけらで、あっというまにフロがわく。」

静香、早速入浴。ドラえもん、風呂の窓から顔を出して「いいわすれたけど、あすから百グラム百円。」

(ドラえもんによる単独覗き)

33 「あの道この道楽な道」 生活や行動のパターンを交換する道具「クロス・スイッチ」。

のび太と静香が行動ルーチンを入れ替え。

のび太は静香の家の風呂に入ることに。(同話ののび太のセリフ「フロになんか入りたくない。」からも分かるように、のび太は「風呂嫌い」として有名です)。

静香、「どこでもドア」を使ってのび太の入浴シーンを覗く(いつもののび太の行動)。裸ののび太を見て、「いやだァ。」と叫ぶ。

のび太「かってにとびこんできたくせに。」と逃げ帰る。 ・・・って、いつものび太がやっていることです ね。

(※入浴回数にはノーカウント)

33 「サンタイン」 道具を使って気体化したのび太。そこへ風が吹く。

「ふきちらされたらもとにもどれなくなるぞ。」(原文ママ)と焦ったのび太、静香の風呂へ逃げ込む。

シャワーを浴びている真っ最中だった静香、叫ぶ。のび太、必死に弁解。窮状を分かってもらえるわけも無く、ボコボコにされてしまう。

34 「雨男はつらいよ」 雨男のパパ。折角のゴルフなのに雨が降り出しそうだ。このままでは部長に嫌味を言われ・・・

見るに見かねたのび太とドラえもん、「晴れ女」の静香をゴルフ場に呼び出すことに。

どこでもドアを開けると・・入浴中の静香が。怒る静香。

ドラえもん「こんなだいじな時に!!」と何故か怒る。

ついに振り出した雨。ドラえもん、「最後の手段!!」とどこでもドアをなぎ倒し、静香の風呂ごとゴルフ場へ移動させる。

水をぶちまけて怒る静香に、「もうすぐゴルフがおわるから。」「ほんのしばらくのしんぼうだから。」となだめる2人。

35 「ネンドロイド」 髪の毛を突き刺すと、そっくりのロボットが出来るアンドロイド、「ネンドロイド」。

のび太、静香の髪の毛を採集にどこでもドアを開き・・・静香が入浴中。

静香、背を向けて入浴していたのでバレず。

のび太「またおフロに入ってる。」

35 「ゼンマイ式潜地艦」 ジャイアンとスネ夫から逃げるため、「潜地艦」を使って裏山へ向かうのび太とドラえもん(裏山にはのび太のランドセルと靴が残されている)。

この潜地艦はおもちゃであり、ゼンマイを巻くために500メートルごとに浮上する必要があるという弱点が。それを掴んだジャイアンとスネ夫、待ち伏せ。

そんなことはつゆ知らず、のび太。静香の家を発見。

ドラえもんに指示を出す、「右へまがって。」

ドラえもん「うら山と方角がちがうよ。」
のび太「いいの。」

そこは静香の入浴する風呂場。潜望鏡で「静香のお尻」を眺めるエロのび太。

そこで非常ベル。緊急浮上。ハッチから出てきて「ごめん。」と謝るのび太。騒ぐ静香。

ジャイアンとスネ夫。いつまでたっても浮上してこない待ち伏せ現場(人の家の庭)。「そっとのぞいてみろ。」「みつからないように。」とヒソヒソ話。

それを聞いた入浴中のお爺さん、「いやらしいやつじゃ」と水をぶちまけ、ジャイアンとスネ夫は退散。

それを潜望鏡で見ていたのび太、「ぼくがエッチだから助かったんだぞ。」

ドラえもん「つまんないことでいばるな。」

36 「そんざいかん」がのぞいてる 人間の蜃気楼を生み出す「そんざいかん」。

出木杉を貶めようとするのび太、出木杉の蜃気楼を静香の入浴する風呂の窓に置いたはずだったが・・・・・・

その蜃気楼はのび太のものだった。

静香「のび太さんきらい!!」

36 「断層ビジョン」 何でも断層で見ることの出来る道具、「断層ビジョン」。

(シーン1)

のび太、静香の入浴シーンを覗き見。「浴室の構造はこうなっているのか、なるほど・・・。」と白々しいセリフを吐く。

ドラえもん「なにみてんだ!!」
のび太は大慌てでダイヤルをいじり、「いやなに、たいしたものみてないよ。」と誤魔化す。

---

(シーン2)

ママ「おやつですよー。」
ドラえもん「ぼくは用があるから先にいってて。」

疑問に思って、ドアの外で様子を伺うのび太。

ドラえもん「おそかったか・・・・・・、もうあがっちゃったみたい。」

のび太、すかさずドラえもんの元へ。顔を真っ赤にして言い訳を。
「あ、いやこれは・・・ 
 あの、その・・・・・・・・・。
」

・・言葉になっていません。

ということで、別々に覗きをした実に助平なのび太とドラえもんでした。

37 「感覚モニター」 アンテナをつけた人と同じ感覚を味わえる「感覚モニター」。

静香の入浴中に「静香」にチャンネル・オン。

「からだをあらいはじめた。 ヒャッ スベスベして フワフワして くすぐったい。 しずちゃんに悪いから、つぎいこう。」 

37 「かぐやロボット」 竹から生まれた「かぐやロボット」。着せる服がないので、静香の服を借りようと思い立つのび太。

どこでもドアで静香宅(のお風呂)へ。「説明してるひまはないけど、しばらくきみの服をかして。」と服を持っていってしまう・・・

38 「カチンカチンライト」 流動体をカチンカチンに固める「カチンカチンライト」。

「しずちゃんにみせてくる。」とどこでもドアで静香の風呂へ。

のび太はびっくり。「きょうは入っていない。めずらしい・・・・・・・。」 その上で、「せっかくきたんだから・・・。」と、静香の風呂を固めて立ち去る。

その後静香、風呂に入れずに大いに困惑。風呂の水の上で立ち往生(途中で効き目が切れて風呂にダイブしてしまう)。

--
その後ライトをつけっぱなしにして空を飛ぶのび太。カチンカチンライトが入浴中の静香の風呂に差し込む。

浴槽から出られなくなった静香(途中で効き目が切れて浴槽から飛び出す羽目に)。

--
これがのび太のせいだと知った静香、ドラえもんとのび太を怒って追い掛け回し、ボコボコに。

39 「のび太、神さまになる」 「神さま」となったのび太。

空から静香の入浴シーンを偵察。シャワーが壊れて困っている静香に、水を与えるのび太(出しすぎてしまうが)。

39 「四次元若葉マーク」 四次元世界に入れる「四次元若葉マーク」。全てのものを突き抜けられるので、学校までもラクラク行ける。

わざわざ静香の入浴現場にお邪魔し、「もうぜったいにちこくしないよ。」と宣言。

40 「モーテン星」 "見えなくなる"道具、「モーテン星」をつけ、静香のボディーガードをするのび太。

脱衣所で服を脱ぐ静香を見て、「ぼく、のぞいたりしないもんね。」と珍しく殊勝なことをいうのび太。脱衣所の外で待つ。

「モーテン星」のききめは切れた。そんなことはつゆ知らず、のび太は静香を待つ。

静香、着替えの用意を忘れて裸で廊下へ。のび太を見つけて悲鳴を上げる・・

(※入浴回数にはノーカウント)

41 「みえないボディガード」 一人で留守番をする静香が心配なのび太。

真夜中。「気になってねむれない!!」と静香の家へ。どこでもドアを開けるとそこは浴槽の中。大量の水がのび太の部屋に流れ込む・・

--
なお物語冒頭、珍問答がある。

のび太「そうだ!!今夜、ぼく泊まりにいってあげる。」
静香「いえ、けっこう。若い女性がひとりのところへ、男の人を泊めるなんて、問題だわ。」

のび太「そうかなあ!!」 ←意味が通じていない

(※入浴回数にはノーカウント)

41 「いつでもどこでもスケッチセット」 その名の通りの道具、「いつでもどこでもスケッチセット。」

静香の入浴シーンの絵を出力するのび太。それを静香に見つかってボコボコにされる。

42 「深海潜水艇たった二百円!!」 おもちゃの「潜水艇」で静香の入浴を覗くのび太とドラえもん。
42 「男女いれかえ物語」 のび太と静香、身体を入れ替える。

「男の生活」をたっぷりと楽しんだ静香、のび太の家で風呂に入ろうと服を脱ぐが・・
「!! キャッ。今ごろあちらでも・・・。」(不都合な何かを見つけたみたいです)

同じ頃、のび太。「!!! かってに脱いじゃっていいのかな・・・ いいよね。おたがいさまだもの。」と服を脱ごうとする。

間髪をいれずに静香が「だめェ!!!」

--

風呂に入っていいか、と聞くのび太(中身は静香)にママは、「まあ、めずらしい。」

「風呂に明日入る」という静香(中身はのび太)に静香の母は「ふけつなこといけません!!」

二人の「清潔観」の違いが垣間見えるシーンです。

(※入浴回数にはノーカウント)

43 「強?い イシ」 道具「強いイシ」に追いかけ回されるのび太。

ドラえもん「まともじゃ、にげきれない。どこでもドアで!」
のび太「どこへ?」
ドラえもん「てきとうに!!早く!!」

開いた先は静香の入浴現場。

のび太「・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・。習慣はおそろしい。」

「そうだ!きみの服をかして。わけはあとで話すから。」

静香は怒る。
のび太「あとでちゃんとかえすってば。」

変装の為に静香のスカートをはくのび太の姿が涙を誘います。

44 「たくはいキャップ」 「ナニスルグラス」で静香をチェック。

そこでは、シャワーを浴びる静香の映像が・・

45 強力ハイポンプガス 何でも広く見える道具「シネラマン」を使い、のび太の家の風呂をプールに変える。

(水着を着て)静香と一緒に風呂に入るのび太とドラえもん、ジャイアン、スネ夫。

▼巻別:入浴シーン登場の有無・早見表

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
× × × ○ ○ × × × × ○
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
× ○ ○ × × × × ○ ○ ○
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
○ ○ × ○ × ○ × ○ ○ ○
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
41 42 43 44 45
○ ○ ○ ○ ○

▼レビュー
当初は、「たまたま見えてしまった」くらいのかわいいものだったのですが、状況は次第にエスカレートしていきます。
中盤からは「のび太の意図的なのぞき」が日常茶飯事に・・・。

「道具のせいで覗きたくないのに覗いてしまう」というハプニング的要素は薄まり、次第に 「道具を使って積極的に覗くスケベなのび太」へと進化していくのです。特に30巻以降は、秘密道具をはじめから侵入の目的で使う場合が増えていきます。

43巻「強?いイシ」では、どこでもドアで開いてしまった静香家のお風呂を見て、のび太が「習慣はおそろしい・・・。」とこぼします。ついに覗きが「習慣化」してしまったようです 。
では、各キャラごとの特徴を見てみましょう。
○
のび太は、どんどん図々しくなっていきます。
当初は、「覗く」という行為そのものを恥ずかしがり、そんな自分を「気が弱いなあ。」と悩む純情さを持っていましたが、後半になると臆面もなく覗きをするようになります。

覗いてしまったときの反応も変化しています。初期の頃は、「あっ しつれい」とか何とか謝るそぶりを見せていたわけですが、次第に静香に向かって「ほんとにもう・・・・・・。きみにはあきれた!!どうしてそういつも おふろにばかりはいってるの。 これじゃさわれないだろ! 人のつごうも考えてよ。」 などと逆に説教するようになります。自分でやっておいて、いざ注意されると逆に怒り出すとは・・・まるで小学生です。
○
静香は実にサバサバしています。
たまに怒ってのび太やドラえもんをボコボコにするという強硬手段に出ることもありますが、大抵は「キャー!!」と騒いだり、水をかけたり、お風呂に潜ってしまうだけ。 反応がとてもおとなしいのです(それがのび太やドラえもんを調子に乗らせる原因ですね)。静香ものび太が来ることはある程度織り込み済みなのか、鉢合わせをしても「また。」の一言で済ませる場合もあるようです。

何度も覗かれる割にはのび太を嫌うそぶりが見えません。「のび太さんきらい。」とは言っても、それはその場限り。覗かれたことをずっと根に持っている様子はありません。やがて そんなのび太と結婚するわけですし、のび太と静香は「サバサバした関係」であることが伺えます。いいですね。

なお静香の入浴パターンは、「まず浴槽へ」→「次に身体を洗う」→「また浴槽へ」という流れになっている模様です(28巻「地平線テープ」、38巻「カチンカチンライト」参照)。
○
監督役のはずのドラえもんは、かなりスケベ度が高いようです。
初めて静香の風呂を覗いたのはドラえもんですし、のび太の居ぬ間に道具を使って こっそりと風呂を覗こうとしたこともあります。もしかすると、のび太よりエロいのかもしれません。只者ではありませんね。
○
他のキャラはどうでしょうか。
ジャイアンは、10巻「人間ラジコン」で静香の風呂に侵入します。実はジャイアンもかなりエロく、45巻「トロリン」では自ら液体となって女の子が世間話をしているところ(スカートが見える場所)にまで這って行き、嫌がる女の子を「ウヒヒウヒヒ」「ウヒャヒャ」「ウヒウヒ」と追い掛け回す危険人物っぷりを発揮しています。

スネ夫は、32巻「連想式推理虫メガネ」 でのび太、静香と一緒に静香の入浴シーンを見てしまいます。そして何と出木杉も、41巻「いつでもどこでもスケッチセット」で、のび太、静香と一緒に静香の入浴シーン(スケッチですが)を見てしまっています(その後、のび太に怒り狂う静香をなだめるという大人っぷりを見せるところが出木杉らしさです)。

静香の入浴シーンを覗いたのは、何ものび太とドラえもんだけではないのです。ジャイアンも、スネ夫も、出木杉も・・・ この驚愕の事実!
○
話を戻しましょう。
のび太は大変な助平なのです。それはドラえもん然り、ジャイアン然り・・・云々。「ドラえもん」を読んでいると、そんなシーンはごまんと出てくるわけです。そこへ「過剰に風呂好き」という癖を持った静香の登場です。何も起こらないはずがありません。

そこには、藤子先生の大きな「遊び心」が感じられます。この予定調和とも言うべき状況が、ドラえもんの魅力の1つなのです。

では次に、その他ののび太の「助平シーン」について見てみましょう。

■その2: その他ののび太の助平シーンをレビュー■

のび太は、「静香の風呂を覗く」以外に次のような「助平シーン」を演じています。

巻 話 状況
6 「流行性ネコシャクシビールス」 流行を生み出し撒き散らす道具、「流行性ネコシャクシビールス」。

ドラえもんの実験?「(スカートは)ミニがはやる。ミニこそ流行のトップ。」

この凄まじい効果を見たのび太、早速悪乗りを開始。

「前より、もっと短くなる。もっともっと、短くなる。」
すると女の子のスカートの長さが、ひざ上20センチほどになる。

これに興奮したのび太、「もっともっともっと、短く・・・。」
ドラえもん「きみって、かなりエッチなんだね。」と呆れ顔。

のび太に呆れたドラえもんだったが、急に鼻息を荒くして「みにいこう。」と表へ飛び出す。

ドラえもんもかなり・・・

8 「ゆっくり反射ぞうきん」 静香の家で帰りを待つのび太とドラえもん。

部屋の鏡を、鏡の反射を遅らせる道具「ゆっくり反射ぞうきん」で磨いたところ、そこには風呂上りの静香(バスタオルバージョン)の姿が・・・

--
(経緯)

のび太、静香の部屋の鏡をこする。

ドラえもん「何するの? えっ、しずちゃんが、ひとりでこのへやにいるとき、何をしているか見るって! よしなさい!そんなのぞき見みたいなことはしゅみがよくない。」

のび太「ふうっ、くたびれた。」

ドラえもん「かわろう。」 ←自家撞着

やがて風呂上りの静香が映ったところで本人が帰宅、2人の企みは未遂に終わる。

8 「人間製造機」 「人間製造機」で人間を作ろうと企むのび太。材料が足りず、静香の応援を頼む。

のび太「ふたりで、いっしょに作らない?」
静香「なにを?」

のび太「赤ちゃん!!」

静香「へんなじょうだんよしてっ!!」とのび太をボコボコに。

のび太「なんで、あんなにおこるのか・・・・・・・・・。まったく女の子って、理解にくるしむよ。」

10 「XYZ線カメラ」 透視カメラを持ち歩くのび太。

そうとは知らない静香、「めずらしいカメラね。一枚写してよ。」

のび太は大慌て。「そ、そんな!と、とんでもない!」
訝しがる静香に、「いくらなんでもそんなかわいそうなことできないや。」

静香「フィルムがおしいんでしょ。けちんぼ!」

のび太「ぼくはしずちゃんのためをおもってうつさないのに。」と憤慨。

そこでのび太の「助平脳」が動き出す。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。うつしてやるか!本人のきぼうだから。」

静香を呼び、写真撮影開始。しかし、静香のヌード姿を想像し、気後れするのび太。

「せめて後ろすがたにすべきかなあ。」

・・・結局、フィルムが無くなっており、がっかりしたような、ほっとしたような、複雑な気分を抱えるのび太であった。

13 「オーバーオーバー」 何でもオーバーに見えてしまう「オーバーオーバー」。

これを着て、静香と冒険に出かけたのび太。

静香、「汗が出ちゃった。オーバーをぬごうっと。」

道具のせいで、のび太には「ぜんぶぬごうっと。」と見えた。大慌てしたのび太、「ばかばかばか よしなさい やめなさい 道のまん中で!」

13 「悪魔のパスポート」 どんな悪事でも許される、「悪魔のパスポート」。

のび太「前からいっぺんやってみたかった。」と静香の背後へ忍び寄り、スカートめくり。

のび太「こんなことしていいのかしら。」
静香「いやあん、どうぞ。」

14 「悪の道を進め!」 ジャイアンにドブに蹴落とされたのび太。

顔を拭こうと
「だれか・・・・・・、タオル・・・・・・。ハンカチ・・・・・・。」と徘徊する。

ハンカチと間違えて静香のスカートで顔を拭くのび太。

そんなこととはつゆ知らず、「ありがとう」。怒る静香。

20 「お医者さんカバン」 「お医者さんカバン」で医者になったのび太。

(1)風邪をひいた静香に、開口一番、「診てあげるからふくをぬいで。」とのび太。静香、「なおっちゃった。」と回診を断る。

そこへ風邪をひいたスネ夫が。「ぼくを診て。」と服を脱ぐ。
すかさずのび太、「ぬがなくていいの。」

さらにジャイアンが。静香の家で全裸になるが、またのび太、「ぬがなくてもいいの。」

(2)指を火傷した静香に、のび太「すぐ診てあげるからはだかになって!!」と飛びつく。

「こんどはもっと重い病気になってよ。」

(3)本格的に風邪をひいてしまった静香。のび太を頼ってやってくる。

「お医者さんカバン」のクスリは品切れ。のび太は「もう手遅れ。」と突き放す。

ショックを受けた静香、「そんなこといわないで。診て!診て!」とのび太に飛びつく。

気を良くしたのび太、「ま・・・・・・、診るだけなら。」と静香を脱がそうと・・・

寸でのところでドラえもんが止めに入り、のび太は静香にボコボコにされる(頭を2発殴られ、引っ掻き傷多数)。

28 「ニンニン修行セット」 のび太、「修行セット」で犬に変身することに。

のび太の妄想が膨らむ。

---
妄想上の静香「すて犬かしら。かわいそうに、うちへいらっしゃい。」

妄想はとどまることを知らず、静香の入浴シーンへ展開。

静香と一緒に風呂に入り、「きれいきれいしましょうね。」と洗ってもらう自分を想像する危険なのび太であった。

28 「なぜか劇がメチャクチャに」

(単行本バージョン)

学芸会のグループ出し物がなかなか決まらず、練習が出来ない。困ったのび太、静香、ジャイアン、スネ夫は、「万能舞台装置」に決めてもらうことにした。

ドラえもんは「のび太にわかればだれにもわかる」(原文ママ)と、お客のレベルを「のび太」にあわせて作品をチョイスするよう機械に指示。

そこでチョイスされた話が、「人魚姫」だった。機械の指示通り、喜んで劇を進める4人だったが・・

劇の途中で人魚姫(静香)が裸になる必要があることが発覚し、静香は怒る。「あたし帰る!!」

必死で引き止める男達。「たった一人の女優がいなくなっちゃこまる。しずちゃんのやりたい劇をやらせてあげる。」

そこで静香、「男役がやってみたいの」と懇願。

そこでチョイスされたお話が、「はだかの王様」であった。もちろん静香は、拒否。

どうしても静香が裸になる話しか出てこない・・・。

困ったドラえもん、再度機械に指示。そこで出てきたお話が、「星の銀貨」だった。

この話、"何でも分け与える心優しいヒロインが最後に幸せになる話"である。

今回は、途中で劇を止められないようにする「強制ボタン」を押して劇が開始された(気に入らないからと何度も中断していてはキリがない、というドラえもんの判断による)。

--劇の練習がスタートする。

ジャイアン「おなかがすいて・・・」 静香、パンを分け与える。

ドラえもん「寒くてこごえそう。」 静香「この・・・・・・、服をあげます。」

静香「いやな予感がするわ。」

スネ夫「スカートをくださいな。」 ショックを受ける静香。

スネ夫「ぼくがいってるんじゃないよ。(機械が)言わせてるんだからね。」

慌てるのび太、「するとぼくは・・・・・・。」 ドラえもん「大変だ。」

のび太「肌着を・・・・・・・・・。」 静香「やめて。やめて。」 のび太「止まらないんだよォ。」

ついに裸になってしまう静香。涙を流す・・

機械をぶっ壊すドラえもん。

泣き続ける静香。ジャイアンとスネ夫、慰める。

のび太「なんでそんなエッチな機械を出したんだ!!」とドラえもんを責める。

ドラえもん「忘れないでほしいな。あの機械は、きみの見たがるような劇を選んだんだぞ!!」

ということで、「のび太の思考回路のレベルに合わせると、エロい話しか出てこない」という法則が確認された。激怒する静香、ジャイアン、スネ夫、ドラえもん。

ドラえもんにおける「ナンセンス・エロ」部門の傑作。

30 「真夜中の電話魔」 受話器から物体を送信できる「物体伝送アダプター」を使って、いたずらをするのび太。

静香に電話するのび太。受話器から手を出して脅かす。逃げ惑う静香。手をまさぐり追いかけるのび太。

「つかまえちゃうぞ、どこだどこだ。」

のび太、静香のスカートを手元に手繰り寄せてしまう。大慌てするのび太。「もう二度と口きいてもらえない。」

その後、のび太の家にやってきた静香に平謝りののび太。

その帰り、ドラえもんが大声で「しずちゃあん!! スカート忘れた!!」

静香は恥ずかしがりながら「大声でいわないで。人がきいたらへんに思うでしょ。」

のび太「バカだな!じつに無神経なやつだな。」

---

いたずら電話に悩む出木杉を救うため、真夜中に出木杉の部屋の電話番をすることになったのび太とドラえもん。

その様子を聞こうと思って電話を掛けた静香だったが、のび太とドラえもんは「いたずら電話魔」と勘違い。

「伝送アダプター」を取り付け、静香を捕まえようとする。

のび太「つかまえたぞ!やわらかいぞ。」 掴んだのはまたしてもスカートだった・・・

電話口で静香に平謝りののび太。

翌日、「しずちゃん、ゆうべのスカート返す。」といって静香を追いかけるのび太。

静香は恥ずかしがりながら「しらないっ。」

--

のび太もドラえもんも、デリカシーがないようです。

31 「改造チョコQ」 改造チョコQに乗ったのび太とドラえもん。

家で静香を呼ぶ。のび太とドラえもんが見上げたそこには・・静香のスカートが・・

のび太+ドラえもん 「あ・・・・・・・・・。」

静香「なんていやらしい改造!!」

のび太「ちがうちがう。」
ドラえもん「けっしてそんなつもりじゃ・・・。」

間髪をいれず、(ドラえもんとのび太が乗ったままの)チョコQを踏み潰す静香。

32 「しずちゃんさようなら」 先生にこっぴどく叱られたのび太は、生きていく自信を失い、静香と別れる決心をする。

様子がおかしいのび太を心配する静香に、「ぼくらはもうあわないほうがいいんだ」「きかないで!このまま別れて!!」と宣言する。

頑なにそばから離れない静香に手を焼いたのび太、「そうだ!!きらわれればいいんだ。」

スカートめくり。

静香、のび太に拳骨の上「きらい!!」の捨てゼリフを吐いてその場を立ち去ってしまう。

なお本話は、のび太を思う静香のやさしさが描かれた佳作である。

36 「タイムふしあな」 節穴を通して過去や未来を見ることの出来る「タイムふしあな」。

静香の家に遊びに行ったのび太、「1時間前」の静香を覗き見する。

テニスの帰りで汗をいっぱいかいた静香。服を脱ごうとして・・・
のび太「あっ あっ」 髪を逆立てて大興奮。
「あ? あ? あ?」と声にならない声を上げる。

静香「なにみてるの。 まあ?っ。」

タイムふしあなを取り上げる静香にのび太、「ごめん!もうみない!返して!!」と懇願。

静香、「こんなもの。」とタイムふしあなを遠くへ投げ捨ててしまう。

37 「リフトストック」 ストックの角度を調節することでその人の重力場をコントロールすることの出来る道具、「リフトストック」(分かりやすく言えば、平坦な道でストックの角度を30度奥に倒せば、その道は(その本人にとって)下り30度の坂になる、ということ)。

のび太、そのストックを持って歩くが、マンホールの縁に引っ掛けてしまう。

それを見つけた静香、ストックを押して遊び、角度をどんどんと高くしていく。

のび太、それにあわせてどんどん傾く。這いつくばって道を歩く羽目に。

やっとの思い出ストックにたどりつくが、顔の上には静香のスカートが・・・

静香、のび太の顔面をキック。のび太、転がり落ちていく。

42 「かくれん棒」

透明になって静香の家へ潜入したのび太。

お風呂上りの静香を見て、「またあとでくるね。」と帰っていく。めずらしく真面目です。

◆追記

9 「世の中うそだらけ」 道具「ギシンアンキ」を飲み、疑心暗鬼の塊となったのび太。

のび太から50円を掠め取ったジャイアンを追い掛け回し、町中を探し回る。

どさくさにまぎれて、「ちゃんとわかってんだから」と静香のスカートの中を覗くのび太。

32 「ビデオ式なんでもリモコン」 風で静香のスカートがめくれたシーン。巻き戻して再生するのび太。

静香「いやな風。」
のび太「もういっぺん。」

(再生)

静香「!!」
のび太「もういっぺんだめ?」

34 「フクロマンスーツ」 フクロマンに変身したのび太。

クラスで一番エッチな奴(※のび太ではない)を懲らしめようとするが、なかなか動き出さない。

そこでのび太、「実例」と称して自分がスカートめくりをしてしまい・・・

なおその「クラスでいちばんエッチな奴」の鼻の下の長さは異常だ。

「お風呂覗き」以外でもこれだけ(16シーン)あります。そこで注目すべきは静香の反撃です。お風呂の場合と違い、殴ったり、踏み潰したり、顔面をキックしたり・・・が頻繁に起こっている模様。怒らせるとかなり怖いようです。

---
参考文献;
小学館 てんとう虫コミックス「ドラえもん」1?45巻(藤子・F・不二雄)

※「静香の入浴シーン」については、以前発表したものにセリフや行動の分析を加え、全面的にブラッシュアップした「完全版」です。


公開開始:2005年7月29日
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