遠足新報
色々な調査・研究をしているページです。

← スネ夫のママ ―「ざます語」完全リスト―   ドラえもんメインキャラクター家系総覧→

ジャイアンのルーツを探る ―超強力・剛田家の一族

ジャイアンという強烈なガキ大将を生み出した剛田一族。いつも威張っているジャイアンも、他の剛田家の人間にはかなわない様子です。
今回は、そんな剛田家の面々が登場する話を全てリスト化してみました。皆、とんでもなく強力です。
(改訂1:2004/10/21)

(登場回数)

名前 登場回数 ジャイアンを痛めつけた回数
殴る 怒る 追いかける その他
(襟首を掴む・つまむ・引きずるなど)
ジャイアンの母ちゃん 63 16 15 6 8
ジャイアンの父ちゃん 6 1 2 0 0
ジャイアンのおじさん 1 0 0 0 0
ジャイアンのおばさん 1 0 2 0 1
ジャイアンのいとこ 1 0 1 1 0
ジャイ子(妹) 14 0 1 0 0
飼い犬のデカ 1 0 0 0  0
飼い犬のムク 4 0 0 0 1

まず、剛田家の強力な5人衆の活躍ぶりを見てみましょう。

◆剛田家の一族 登場完全リスト

○ジャイアンの母ちゃん
とにかく手が早いジャイアンの母ちゃん。「ジャイアン平手打ち」だけで11回を数えます。

巻・話 備考
1巻「走れ!ウマタケ」 ジャイアンがのび太らから奪った「ウマタケ」が家の中で大暴れ。箒を持って応戦するも転ばされるジャイアンの母ちゃん。
2巻「タイムふろしき」 店番をサボるジャイアンの耳を引っ張る母ちゃん。 「(店番を)見のがしてくれたらあとで一万円やるぜ。」と意味不明な発言をするジャイアンに、「ねぼけんな」と平手打ちする母ちゃん。
3巻「おはなしバッジ」 ジャイアンのおばさんがジャイアンの母ちゃん(姉)に洋服の生地をプレゼントする。ジャイアンの母ちゃんはレアな割烹着姿である。
4巻「ヤカンレコーダー」 ジャイアンの部屋に大量のアワが(10個以上)。それを割ってみると、大量の悪口が聞こえてきた。怒り狂うジャイアン。バットを持って部屋の中で暴れまわる。

それを見たジャイアンの母ちゃん。スリコギ片手にジャイアンを叱りつける。なお、レアな割烹着姿である。
9巻「ウラシマキャンデー」 ランドセル3人分を運ばされるのび太。
かばんを受け取るジャイアンの母ちゃん。
9巻「トレーサーバッジ」 ジャイアンがどこにいるかジャイアンの母ちゃんに聞くのび太。「店の手伝いをしない」と愚痴をこぼす。
10巻「のび太の恐竜」 ジャイアンを訪ねに来たのび太に応対するジャイアンの母ちゃん(このときジャイアンはアルバイトでおじさんと山へ芝刈りに行っていた)。
12巻「ミサイルが追ってくる」 ミサイルに追いかけられるジャイアン。家の鍵を閉め、非難。
買い物から帰ってきたジャイアンの母ちゃん。扉を叩き、「鍵を開けろ」と怒鳴る。恐る恐るドアを開けたジャイアン「なんだ、かあちゃんか?」

母ちゃん、「親に向かってなんだとはなんだよ。」と平手打ち。
12巻「正義のみかたセルフ仮面」 のび太の首を絞め、殴りかかるジャイアン。腕まくりをして、「タケシ!またらんぼうしてるね。」とジャイアン制圧に向かうジャイアンの母ちゃん。
12巻「大男がでたぞ」 道端でジャイアンとすれ違う母ちゃん。
14巻「台風発生機」 のび太に無理矢理部屋の中を掃除させるジャイアン。
ジャイアンは母ちゃんに「まあきれい!おまえもやるきになればきちんとできるんだね。えらいよ。」と褒められる。
のび太が復讐。ジャイアンの家の中に台風を侵入させる。ジャイアン、母ちゃんから平手打ちを喰らう。
15巻「入れかえロープ」 店番をしないジャイアンを叱る母ちゃん。割烹着姿というのがレアだ。
15巻「どくさいスイッチ」 道具のせいでジャイアンが消滅。
母ちゃん「タケシ?うちにはそんな子はいませんよ。」

なお、この話に出てくるジャイアンの母ちゃんは何故かかなりスマートである。
18巻「スパイ衛星でさぐれ」 仮病を使い、おつかいをサボるジャイアン。
それにだまされるジャイアンの母ちゃん。
19巻「天井うらの宇宙戦争」 剛田家の天井裏が宇宙基地に改造される。毎回宇宙人に食事を盗まれ、怒り心頭のジャイアンの母ちゃん。
19巻「オコノミボックス」 ストーブが壊れてしまい、寒さにあえぐ剛田家。のび太の持っていた携帯ストーブを奪ったジャイアン。すかさずのび太はそれをクーラーに変え、家の中はさらに冷え切ってしまう。
母ちゃん、ジャイアンの脳天を殴る。
19巻「ありがたみわかり機」 深夜まで球拾いをさせられたのび太。
ジャイアンにボールを渡しにいくと、ネグリジェ姿のジャイアンの母ちゃんが登場、「タケシはもう、ねちゃいましたよ。」と眠そうに一言。
(そんな時間まで球拾いをするのび太ものび太だ。)
20巻「ふくびんコンビ」 テストで0点を取ったジャイアン。母ちゃんは物凄く怒る(道具のせいで2度怒られることに)。

ジャイアン「その答案ならおととい見せたろ。もう、たっぷりしかられたじゃない。」
母ちゃん「口ごたえするな。」・・と問答無用で平手打ち。
20巻「ぼくをタスケロン」 野球の道具運びをやらされたのび太。
野球道具を受け取ったジャイアンの母ちゃん。のび太に「悪いね。」と一言。
20巻「チッポケット二次元カメラ」 バットを持ってジャイアンを追いかける母ちゃん。
のび太、ジャイアンに脅されて母ちゃんを写真に閉じ込めてしまう。
21巻「念写カメラマン」 ジャイアンにラジコンを壊されたことを母ちゃんに泣きながら言いつけるスネ夫。
22巻「出木杉グッスリ作戦」 道の真ん中で昼寝をしてしまったジャイアンを運ぶ母ちゃん。
23巻「ハッピーバースデイ・ジャイアン」 ジャイアンに無理矢理「誕生パーティー」に呼ばれたのび太・ドラえもん・静香・スネ夫。

ジャイアンの母ちゃん「へぇ。たけしの誕生日に、お友だちがきてくれたの。」とびっくり。「なんにもないけど、ま、どうぞ。」ともてなす。
24巻「しずめ玉でスッキリ」 ジャイアンがドラえもんの道具を勝手に使い、家(アイロンがけをしていた母ちゃん含む)を地面の底に沈めてしまう。
ジャイアンの母ちゃんは、ジャイアンを平手打ちする。
24巻「おりたたみハウス」 家の鍵をなくし、中に入れなくなったジャイアンとジャイアンの母ちゃん。
25巻「ヘソリンガスでしあわせに」 痛みを全く感じなくなる麻薬、ヘソリンガス。ヘソリン中毒になったジャイアンのお尻を引っぱたく母ちゃん。
27巻「のび太の調教師」 突然、ジャイアンを引っぱたく母ちゃん。
27巻「しあわせトランプの恐怖」 母ちゃんが大慌て。ジャイアンに次のセリフを放った。
「おまえ、宝くじひろってとどけたことがあったろ。一等当選で、落とし主が現れないんだって。」
28巻「兄弟シール」 路上でのび太を殴るジャイアン。それを見つけたジャイアンの母ちゃん。ジャイアンをペチペチと引っぱたき、つまみ上げて持っていってしまう。
メソメソと泣くのび太に対して、「ゆるしてね、のび太ちゃん。」とフォロー。
28巻「いれかえ表札」 剛田家に家庭訪問した先生。
先生「タケシくんはどうもらんぼうで・・・・・・。」
母ちゃん「うーんとしかってやります!」

顔を真っ赤にしておびえるジャイアン。ドラ焼きを食べながら漫画を読むという平和なひとときを過ごしていただけに、ちょっとかわいそうである。
28巻「夢はしご」 焼き芋をほおばる夢を見るジャイアンの母ちゃん。このあと夢の中で、ジャイアンを猛烈な速度で追い回す。
28巻「のび太航空」 母ちゃんから逃げるため、自宅の屋根に逃げるジャイアン。
「のび太航空」の飛行機(のび太機長)をハイジャックしたジャイアン。

要求は「かあちゃんからにげるため、香港へ行く。世界地図・弁当・こづかい百円を1時間以内に渡せ。一秒でも過ぎたら(花火で)機体を爆破する。」という極めて過激なもの。

スネ夫、緊急対策として「当局」を招請する。その「当局」とはもちろんジャイアンの母ちゃん。

「タケシやめな!!つまんないことして、人さまにめいわくかけたらしょうちしないよ。」と一喝。

それを見ていたドラえもん、冷静に「さすがに迫力あるなあ。」とコメント。

逆上したジャイアン、火をつけた花火を地上に大量投下(6本以上)。

そうこうしているうちに、のび太(機長)がトイレを我慢できなくなり、ジャイアンに向かって大放尿。「機長!!なにをするんだ!!」という言葉とともに飛行機は裏山へ墜落・・。

ジャイアンは母ちゃんに連行されていった。
29巻「のぞき穴ボード」 漫画を読むジャイアン。それが「ケンちゃんから取り上げた漫画の本」であると発覚、母ちゃんに怒鳴られる。
29巻「宇宙探検ごっこ」 大気圏近くに投げ出されたまま帰ってこないジャイアンを心配する母ちゃん。
29巻「ユーレイ暮らしはやめられない」 のび太とドラえもんがユーレイになり、ジャイアンを脅かす。
ジャイアンは夜中に部屋で暴れまくり、母ちゃんに往復ビンタを喰らう。
--
なお、夜は主にネグリジェ姿をさらけ出す母ちゃんだが、この回ではパジャマを着ている。
29巻「ペタンコアイロン」 隣の家が火事に。ジャイアン・母ちゃん・スネ夫の3人は大慌てで家財道具を庭へ運ぶ。

「火事場のバカ力」とはいえ、一人で大型の棚を運ぶなど、滅茶苦茶なパワーを見せ付ける。
30巻「人気スターが真っ黒け」 有名人の手がたならぬ「人がた」をとろうとしたジャイアン。
実験のため、自分の姿が見えなくなる「透明マント」をかぶって母ちゃんの顔に墨汁をぶっ掛ける。

ジャイアンがかぶったのは実は「透明マント」ではなくただのビニールふろしきだった。怒ってジャイアンを追いかける母ちゃん。
30巻「ハツメイカーで大発明」 「ぜったいに負けないロボットスーツ」を身につけたジャイアンとスネ夫が空き地で大バトルを繰り広げる。
事態の収拾のため、ジャイアンの母ちゃんとスネ夫のママを招請したドラえもん。

スネ夫のママ「近所めいわくざます、やめなさい。」
ジャイアンの母ちゃん「やめないと、ぶっとばすよ!!」
31巻「ためしにさようなら」 道具のせいでアメリカへ引っ越すことになった野比家。餞別を渡しにに来たジャイアンの母ちゃん。
32巻「巨大立体スクリーンの中へ」 巨大テレビの中に入り込んだジャイアンとスネ夫。

ジャイアンの母ちゃん「まあ大きなテレビ。つけっぱなしじゃ電気代がたいへんだわ。」とテレビの電源を抜く。

テレビの中の世界(アフリカの草原)から出られなくなったジャイアンとスネ夫。サイに追いかけられる。
32巻「ビデオ式なんでもリモコン」 ボールをぶつけて皿を割ったジャイアン。庭に埋めることに。
結局ばれて、母ちゃんから平手打ちを食う。
32巻「連想式推理虫メガネ」 ジャイアンを訪ねてきたのび太に対して。

母ちゃん「タケシはいませんよ!!」
「ひっぱたいてやろうと思ったら、どっかへ消えちゃった。」
「どこへかくれたか、あんたわからない?」
33巻「大人をしかる腕章」 「大人をしかる腕章」をつけたのび太に対して。

ジャイアン「よう、うちのかあちゃんもしかってくれよ。」「おれが悪いことすると、おこるんだ。」
のび太「悪いことしておこられるの、あたりまえだろ。」
のび太を鋭く睨みつけるジャイアン。

---
のび太に叱られたジャイアンの母ちゃん。
ジャイアンに土下座をして、「もうどんな悪いことしても、しからないからね。」と詫びる。

ジャイアンがますます凶暴化したことは、言うまでもない。
33巻「鏡の中の世界」 のび太が剛田家に侵入し、ジャイアンがこれまでに取り上げたものをすべて取り返す(サッカーボール・ミニカー・望遠鏡・漫画本など)。のび太は靴のまま侵入、部屋は滅茶苦茶に散らかってしまう。

ジャイアンの母ちゃんが帰宅。部屋のあまりの汚さに怒る。ジャイアンが散らかしたものとばかり思った母ちゃんは、ジャイアンをいきなり引っぱたく。

空き地の土管の中に逃げ込んだジャイアン。それを見つけた母ちゃんは、土管からジャイアンを引きずり出し、ボコボコにする。
34巻「エスキモー・エキス」 買い物帰りのジャイアンの母ちゃん。
35巻「ま夜中に山びこ山が!」 真夜中、道具(山びこ山)から、昼間のジャイアンの歌(3時間)が突然再生される。

ジャイアンは「だれだ!!夜中にへたくそな歌を・・・。」「おれの声だ。」 と一人漫談。

無言で怒りをあらわにするネグリジェ姿のジャイアンの母ちゃん。
36巻「貸し切りチップ」 店番をサボるジャイアン。耳を引っ張る母ちゃん。
36巻「神さまごっこ」 ドブの中から母ちゃんが1年前に落とした財布を発見、母ちゃんに褒められるジャイアン。
36巻「オバケタイマー」 のび太が剛田家に置いていった時計を家に返しに行くジャイアンの母ちゃん。
37巻「感覚モニター」 空き缶につまづいて転んだジャイアン。それを見て笑ったスネ夫。スネ夫を殴るジャイアン。
それを見てジャイアンの耳を思い切り引っ張ったジャイアンの母ちゃん。
37巻「ふきかえ糸電話」 道具にあやつられ、母ちゃんに向かって「おれのかあちゃんでべそ。」と言ってのけたジャイアン。その後どうなったのかは不明。
37巻「クローンリキッドごくう」 ジャイアンの分身が大量発生(9人以上)。皆乱暴ばかりする。
それを知ったジャイアンの母ちゃんが平手打ちを食らわす。
38巻「物体変換銃」 ホースで水まきをしているジャイアンの母ちゃん。のび太のいたずらで、水が「ミミズ」に変化し、驚く。
39巻「ジャストホンネ」 母ちゃん、ジャイアンのリサイタルの話を聞き、
「近所めいわくな歌はおやめといってるだろ!!」と一喝。
39巻「ねじ式台風」 のび太から台風を奪ったジャイアン。庭をメチャクチャにし、母ちゃんに殴られる。
40巻「おこのみ建国用品いろいろ」 ジャイアンをしつこく追いかける母ちゃん。
--
この話でのび太は「のび太国」という国を作るが、ジャイアンが亡命許可証を巧みに使い、国を乗っ取ってしまう。
40巻「恐怖のたたりチンキ」 夜中、化け猫に襲われるジャイアン。大さわぎするジャイアンを思い切り叱りつける母ちゃん。
何度も騒ぐので、ついにジャイアンを庭に向かって蹴散らしてしまう。
--
ネグリジェ姿のジャイアンの母ちゃんが登場する。
42巻「町内突破大作戦」 のび太を殴ろうとするジャイアンを見つけ、「またよわい者いじめして!!」とジャイアンを追いかける母ちゃん。
42巻「運動神経コントローラー」 チャイムを鳴らし、「どなた?」と応対するジャイアンの母ちゃん。
43巻「かしきり電話」 何故かジャイアン宅で「ジャイアンリサイタル」を開催することに。聴衆は母ちゃんとジャイ子。
ジャイアンの歌を聞き、母ちゃんは耳をふさいで「オエー」と苦しそうにうなる。
43巻「男は決心!」 真夜中、ジャイアンにバトルを挑むのび太。
ネグリジェ姿のジャイアンの母ちゃんが登場、「タケシはもうねましたよ。ご用ならあしたにしてね。」と眠そうに一言。なお、人に会うからか、ネグリジェの上に上着を羽織っている。
43巻「タイムコピー」 「ジャイアンの立小便姿のコピー人形」が登場。それを発見したジャイアン、慌てて家に持ち帰る。

家で靴磨きをしていた母ちゃんに立ち小便人形から放出された小便が引っかかり、「とうぶんおもてへださないからねっ。」と叱られる。
44巻「サイオー馬」 母ちゃんに「勉強もしないでまんがばっかり読んで!!」と怒られるジャイアン。
ジャイアンの左の頬を思い切り引っ張るだけでなく、漫画11冊を家の外に捨てるという荒業に出た。
なお、顔の出演はない(手のみ)。

ジャイアンを庭へ蹴り出したり、土管から引きずり出してボコボコにしたり、ジャイアンに勝る強さです。
この圧倒的なパワーと暴力癖は、ジャイアンにしっかりと遺伝したようです。

○ジャイアンの父ちゃん

巻・話 備考
1巻「一生に一度は百点を・・・」 テストで、「コンピューターペンシル」を使い、不正に百点を取ったジャイアン。

その答案を見たジャイアンの父ちゃん。涙を流し、
「いつも落第点のおまえが、きゅうに百点取れるわけがないっ。できの悪いのはしかたがないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!」と顔を真っ赤にして怒る。

ジャイアンはコブを3つ擦り傷を5つ作るほどボコボコに殴られる。
ヒゲ:なし
1巻「走れ!ウマタケ」 ジャイアンがドラえもんらから奪った「ウマタケ」。家で暴れまわり、「なんで、タケウマがばふんするんだ。」と怒る。
ヒゲ:無精ヒゲ
4巻「ソノウソホント」 厚手の板を片手で真っ二つにするほどの実力を持ったジャイアンの父ちゃん。それを自慢するジャイアン。

のび太は張り合い、「うちのパパは岩を真っ二つに出来る」と大ボラを吹く。道具の力で岩を割ったのび太のパパ。それを見ていたジャイアンは悔し泣き。

この話を知ったジャイアンの父ちゃん、のび太のパパに相撲の試合を申し込む。のび太のパパを投げ飛ばそうとするジャイアンの父ちゃん。しかし、道具の力で逆に投げ飛ばされ・・
ヒゲ:チョビヒゲ
4巻「ラッキーガン」 ジャイアンと映画に行く父ちゃん。
ヒゲ:不精ヒゲ
20巻「ふくびんコンビ」 秘密道具の影響で、
ジャイアンに、「こづかいやるぞ。」と言ったすぐ後、「やめた。」と前言を撤回する父ちゃん。
ヒゲ:なし
22巻「無事故でけがをした話」 ひき逃げされて病院でうなるジャイアンの父ちゃん。

のび太は過去の世界に出向き、ジャイアンの父ちゃんを突き飛ばして事故を防ぐ。

だが、その世界では既に「ひき逃げはなかったこと」になってしまった。

親を突き飛ばされ、さらにお土産のタイヤキが台無しになったことを恨んでジャイアンがのび太をボコボコにしてしまう。
ヒゲ:なし

あまり登場しませんが、手が早いこと、とにかく強そうなことだけは分かります。

○ジャイアンのおじさん

巻・話 備考
36巻「ジャイアン反省・のび太はめいわく」 柔道十段。10年ぶりにジャイアンの家に寄ったジャイアンのおじさん。

おじさん「おー、タケシか、大きくなったなあ。」
ジャイアン「お、おれ、おじさんのことずーっと尊敬してたんだよ。」

おじさん「ハハハ、それは光栄だね。」「どうしたの、その顔。」
ジャイアン「きたねえんだよ、暗い土管の中で後ろからおそってきやがって。」
「おれも死にものぐるいで戦ったんだけど、ふいうちだったもんで・・・・・・。」
「おじさん!!柔道を教えてください!!おれ、もっと強くなりたいんだ!!」

おじさん「タケシくん。柔道はケンカのための技術じゃないよ。」
「きみの考えている強さは、ケダモノの強さだ!」「ほんとうに強いものはけっしていばらない。弱い者いじめなどとんでもない。」
「人間らしい心をみがくのが柔道の真の目的なのだ!!」

ジャイアン「おじさん!!おれがまちがっていたよ!!」

大反省するジャイアン。さっそくのび太の家に出向き、
「おれはこれから弱いものを守ってやることにしたんだ。」
「このへんでいちばん弱い者といえばのび太だ。だから、のび太を守るんだ。」
「ためしにこれからいじめられてみな、すぐ助けてやるから。」

全然おじさんの言うことが分かっていないジャイアン。

「おいのび太、まだいじめられないのか。」「いつになったらいじめられるんだ!!」とのび太がいじめられるのを待つジャイアン。

のび太を一番いじめているのは実はジャイアンだってことに全く気づいていない様子です。
 

さすが柔道十段。ジャイアンを言葉の力で反省させています。ただ、ジャイアンにその理解力がなくて・・

○ジャイアンのいとこ

巻・話 備考
29巻「ペタンコアイロン」 ジャイアン「すぐそこのアパートに、おれのいとこがすんでるんだ。ケーキとこづかいをやるからこいというんだが、どうする。」
喜んでついて行くのび太とスネ夫。

のび太「いいいとこだねえ。」
ジャイアン「おれのいとこだもの。」

---

いとこのアパートの中。

いとこ「えんりょなくたべてくれ。」
ジャイアン「悪いなぁ。ただでごちそうになっちゃ。」

いとこ「だれがただといった?」
のび太・ジャイアン・スネ夫 「え?」

いとこ「今度、むかいのマンションにひっこすことにしたんだ。目と鼻の先だから、トラックよぶのもばからしいしさ、それで・・・。」と引越しの手伝いを頼む。

ジャイアン「いやだよ。ひっこしの手伝いなんて。」

するといとこは逆上、立ち上がって「そんなら、たべたケーキを返せ。」と怒鳴る。

あきらめた3人、手伝うことに。
いとこ「そうかそうか、こころよく手伝ってくれるか。悪いな。」

のび太「こわい人だな。」
ジャイアン「おれのいとこだもの。」
 

性格がジャイアンと全く同じです。
なお、彼は花子さんという人と付き合っており、引越し作業中にデートに出かけてしまいます。この身勝手さもジャイアンそっくりです。

そういえばジャイアンのいとこは、剣道三段、柔道五段であり、少林寺拳法、合気道、ボクシングをこなす超強力キャラです。

○ジャイアンのおばさん

巻・話 備考
3巻「おはなしバッジ」 道具の力で「桃太郎」になったのび太。
きびだんごを犬に与えていたところ、ややサルに似たおばさんが登場。

そのおばさんこそ「ジャイアンのおばさん」であった。

「まあ、おいしそう。あたしにも、一つちょうだい。」と意地汚くきびだんごをせがむおばさん。

のび太「ははあ、おばさんがサルですか。」

これを聞いたおばさんは怒り狂い、のび太の首根っこを掴んで締め上げる。ジャイアン以外の剛田家のキャラで、のび太に暴力を振るったのはこのおばさんのみ。

のび太は「きびだんごあげるからゆるして!」と懇願し、許してもらう。

---

「桃太郎」になったのび太。鬼退治に出かけることになる。その鬼とは、ジャイアン。

「みんなからとったものを、返してやれよ。」と言うのび太を執拗にパンチするジャイアン。

そこへ登場したのがジャイアンのおばさんであった。

「たけし!また弱いものいじめしてるね。」と一喝するおばさん。

ジャイアンは、「わあ、おれのにがてなおばさん。」と逃げようとするが、おばさんに捕まって、のび太に土下座して謝ることになる。

のび太にまで暴力を振るうジャイアンのおばさん。ジャイアンが「苦手」といって逃げるほどの実力の持ち主です。
このおばさん、実はジャイアンの母ちゃんの妹。ジャイアンが苦手にする理由がよく分かりますね。

・・このように、とんでもなく強い剛田一族。普通の人は、とても太刀打ちできません。
でも一番手がつけられないのは、のび太に172回もの暴力を振るったジャイアンなのではないでしょうか。

のび太がポツリともらした感想。


のび太「あいつの一族にはこわい人が多いよ。」

ドラえもん「まったく。」

(36巻p.65より)


◆ジャイ子登場リスト(リメイクして再々掲)

巻・話 備考
1巻「未来の国からはるばると」 のび太、「19年後にジャイ子と結婚する」という衝撃的な未来をドラえもんに予言される。

のび太は、「いやだよ、ぼく。あの子きらい。」と頑なに拒否。その後、ジャイ子との間に6人の子供を設けることが発覚、のび太は半狂乱に。

なお、このときのジャイ子の性格は最悪の一言。屋根から引っかかったのび太を見て、「やあ首つりだ、ガハハハ」と笑うほどの無神経さです。
4巻「のろいのカメラ」 お医者さんごっこをする幼いジャイ子。

ドラえもんの人形を包丁で切断(未遂)したほか、その人形を火葬するなどした。

「遊び」の域を超えた遊びをしている。

<<18巻分という長いブランク>>

22巻 「ジャイ子の恋人=のび太」 ジャイ子がのび太をつけまわす。しかも彼女の引き出しの中から「のび太の写真」が・・・

ジャイアンはこれを「ジャイ子の恋煩い」と勘違い。

ジャイアンが心配することには、「メシも五杯しか食わなかったり・・・。」と。普段は何杯食べているのでしょうか。

結局、ジャイ子はのび太を好きなわけではなく、のび太をギャグ漫画の主人公にしようと後を追っていただけだった。

食欲が落ちているのも、何度漫画を投稿してもボツばかり・・という悩みからくるものであった。

この話から、ジャイ子は「漫画家を目指す少女」に路線転換する。

24巻「まんが家ジャイ子」 のび太「こんなへたくそ、みたことない」とジャイ子のギャグ漫画を酷評。
その後、ジャイ子は発奮してメロ漫画「ジャイ子さん」を執筆。

なお、この話からジャイ子はのび太のことを「のび太さん」と呼んでいる。少し大人になった瞬間だ。
29巻「まんが家ジャイ子先生」  漫画家としてのジャイ子の苦悩が描かれた話。

スネ夫に「ひっでえまんが!! へたくそで シッチャカメッチャカで、よくもこんなはじしらず・・・」と酷評されるも、ジャイ子は落ち込まない。悩みや葛藤に直面するジャイ子の人間的な成長が描かれた良作である。
35巻「しずちゃんとスイートホーム」 秘密道具のせいで、のび太とジャイ子が恋に結ばれそうになる。
37巻 「大人気!クリスチーネ先生」 ジャイ子の自信作、「愛・フォルテシモ」。

のび太は「ジャイ子が・・・・・・、こんな美しい物語を・・・、あの顔で・・・・・・・・・。感動したよ。」と手放しの評価をした。ジャイ子の漫画の実力がめきめきと上昇していることを示している。

この話では、ジャイ子が作品に持つ「悩み」を告白しているのですが、大人顔負けの表現力です。成長するジャイ子。
39巻 「虹のビオレッタ」 ジャイ子の漫画「虹のビオレッタ」。自費出版するが売れ残る。

そんなとき、コレクターが「この作者は、今に有名になるかもね。そうなると、この本は、値うちがでるよ。古本屋で十万円とか・・・・・・。」と評価。
40巻 「顔か力かIQか」 道具によりルックスが大幅アップしたのび太。ジャイ子がだまされてしまう。
40巻 「泣くなジャイ子よ」 茂手もて夫に恋するジャイ子。のび太とジャイ子が結婚するという可能性はここから急速にしぼんだ。

茂手も漫画を書いており、ジャイ子と共に同人雑誌を発行することとなる(ちょっとうまくいきすぎの展開だと思う)。
41巻 「未来図書券」 編集者との関係が出来ていることが判明。
デビューも近いかもしれない。
41巻 「恐怖のディナーショー」 ジャイアンの手料理のあまりの悪臭に、「もー、たまんない!!」と家を飛び出す。
第43巻 「かしきり電話」 ジャイアンが自宅でリサイタル。ジャイ子は兄の歌を無理矢理聞かされるハメに。
第44巻 「ジャイ子の新作まんが」 ジャイ子の新作漫画のタイトルは「お兄ちゃん」・・・「かわいい妹と、らんぼうだけど妹思いの兄の話」だそうです。
茂手の感想 「感動した! こんなすばらしいストーリーははじめてだ。」 と、かなりの好評価。

ジャイ子を心配するジャイアンの過干渉に、苛立ちを見せる場面も。

当初は単なる乱暴キャラ、のび太の不安な未来を暗示するキャラだったジャイ子。連載後期になると、ジャイ子はめきめきと成長し、漫画家を目指して悩み・葛藤する少女として描かれるようになります。
こんなジャイ子のためなら、のび太やドラえもんに土下座だってするジャイアンなのです。


◆ジャイアンのペットリスト

○飼い犬のデカ

巻・話 備考
30巻「野生ペット小屋」 剛田家に忍び込もうとした泥棒を捕まえるデカ。

ジャイアンの飼い犬といえば「ムク」。ですが、「デカ」も存在しています。この回だけたまたま名前が変わってしまっただけでしょうから、深い詮索はしません。

○飼い犬のムク

巻・話 備考
3巻「うそつ機」 ジャイアンと散歩をするムク。
のび太に「おまえは人間だ。ひっぱってるほうが、犬なんだ。」とそそのかされて、ムクがジャイアンに首輪をつけてジャイアンを引きずるようにして散歩する。
12巻「ペットそっくりまんじゅう」 静香宅でペット自慢をする静香・スネ夫・ジャイアン。

ジャイアン「おれんちのムクだって・・・頭はいいし、強く、たくましく、男性的なんだ。」

丁度そのとき、ムクが登場。庭でゴミ漁りをはじめる。加えて放尿まで。

さらにスネ夫のネコであるチルチルに吠え付くが、逆にチルチルに睨まれ、「キャインキャイン」と声を上げて逃げていってしまう。

すっかり面目を潰されたジャイアン。顔中の穴から水蒸気を噴出し、顔を真っ赤にして猛烈に怒り狂う。

ジャイアンはムクをバットで数回殴り、当分「自分に似るまでエサを抜く」と宣言。

--

のび太「ジャイアンなんかにかわれたペットこそさいなんだよな。」
ドラえもん「ほんと、ほんと。」

41巻「恐怖のディナーショー」 ジャイアンの手料理の強烈なにおいに気絶して倒れるムク。
44巻「恋するジャイアン」 ジャイアンとの散歩中、やたらにおしっこをしたり、ゴミ箱をひっくり返すムク。

のび太「ぎょうぎの悪いイヌだ。」
スネ夫「飼い主ににるんだね、やっぱり。」

最終的には、ジャイアンが好きになった女の子の飼っている犬をムクがボコボコにやっつけてしまう。

ジャイアンそのままの性格になったムクであった(

ジャイアンによれば、「散歩はいつもジャイ子まかせだったからな・・」とのこと。たまにジャイアンが散歩に連れに出すと、ムクは手を上に出して雪が降るか確認しています。信頼関係が全くないみたいです。
性格はジャイアンそのもの。犬までジャイアン似とは、剛田家は本当に怖い一族ですね。


初版公開: 2004年10月10日
← スネ夫のママ ―「ざます語」完全リスト―   ドラえもんメインキャラクター家系総覧→

About...

  • 「遠足新報」トップ
  • 「鬱色時代」へ戻る
  • このページについて
  •  
  • ドラえもん研究
  • のびダス

検索

お勧め記事

  • ドラえもん年表
  • 「のび太のシャツ」オールカタログ
  •     
  • のび太が百点取ったテストを再現
  • のび太の町の地図
  • 静香の入浴徹底分析
  • のび太商法を分析
  •     
  • のび太のドジ大全
  •     
  • [こち亀]で派出所は何回壊れたの?

最近の記事

  • 「ドラえもんの秘密道具」と「キテレツの発明品」対照リスト
  • マリオのパワーアップ七変化
  • 実現したドラえもんのひみつ道具101選
  • のび太たちの習い事リストーみんな、何かしているの?
  • 「ドラえもんの難解科学解説 VS のび太の反応」リスト
  • 【映画ドラ】秘密道具の登場頻度ランキング(大長編原作編)
  • 【ドラえもん】地球は何回ピンチになった?非常事態リスト
  • ジャイアンと秘密道具 「直接対決」の成績簿
  • ドラえもんの「作中パロディ」元ネタ大全
  • ドラえもんとネズミの闘いの記録をまとめてみた
  • 購読する RSS
Powered by Movable Type Commercial
Designed by レンタルサーバーのファーストサーバ 無料テンプレート