2021年に購入した本110

2021年に私が購入した本のうち、110冊を記録として残します(順不同)。
このうち太字は特に印象深かったおすすめ本、厳選8冊です。

  1. 世界のしゃがみ方
    世界のトイレ事情について。文中の参考文献が多くて世界が広がった。
  2. オリンピック・マネー
  3. 税金下げろ、規制をなくせ
  4. 「日本型格差社会」からの脱却
  5. 子育て罰
    ショッキングな造語で注目を集めることは大事。
  6. 新型格差社会
  7. 「マニュアル」をナメるな!
    昔、同じ著者の『「事務ミス」をナメるな』が面白かったので購入。
  8. アイロニーはなぜ伝わるのか?
  9. 「具体⇔抽象」トレーニング
  10. 氏名の誕生
    日本の姓・氏・名前の違いがわかる。知らないことだらけだった。
  11. 生物はなぜ死ぬのか
  12. がんと癌は違います
  13. サラ金の歴史
    近代日本の庶民経済史。読み応え十分。奥が深かった。
  14. 安いニッポン
  15. 京成はなぜ「国内最速」になれたのか
  16. 悪の処世術
  17. ウンコはどこへ来て、どこへ行くのか
  18. うんちの行方
  19. リモート疲れとストレスを癒やす「休む技術」
  20. トイレの話をしよう
    世界のトイレ事情についてのルポルタージュ。世界が広がる。訳も読みやすかった。
  21.  「文章術のベストセラー100冊」
    文章術について書かれた本のエッセンスをまとめる、というありそうでなかった本。
  22. 多様性の科学
  23. シングルタスク 一点集中術
  24. グラフのウソを見破る技術
  25. 闇の盾
  26. 喰うか喰われるか
  27. 情報を正しく選択するための認知バイアス辞典
  28. なぜデフレを放置してはいけないか
  29. 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?
  30. 教育格差
  31. 国際法で読み解く戦後史の真実
  32. 世界「失敗」製品図鑑
  33. 世界「倒産」図鑑
  34. リカちゃん完全読本
  35. 暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ
    広島・宇品での「陸軍兵士の海上輸送」の歴史を追いかけた迫真のドキュメンタリー。
  36. 民王 シベリアの陰謀
    池井戸さんの新作。前作が面白かったので購入。今回は特に三谷幸喜テイストがした。
  37. すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険
  38. 論破力
  39. 正直、仕事のこと考えると憂鬱すぎて眠れない。
  40. 星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと
    星新一のファンとしては、買わずにはいられなかった。そういえば「作品論」ってあまりなかったと気づく。
  41. 賢い人がなぜ決断を誤るのか?
  42. 東京五輪の大罪
    「利権が巨大すぎて、誰にも制御できなかった」ということが何度も言い回しを変えて訴えられている。
  43. 地政学入門
  44. 迷宮駅を探索する
  45. 脱税の世界史
  46. 無料(タダ)より安いものもある
  47. ファミコンとその時代
  48. 読書をする子は○○がすごい
  49. 自民党の正体 こんなに愉快な派閥抗争史
    総選挙前に読了。自民党の「疑似政権交代装置」を見ていると、55年体制はまだ崩壊していないと悟る。
  50. 街の公共サインを点検する
  51. Humankind 希望の歴史
    自分がいかに狭隘な視野で「人間」を捉えていたかに気づかされる。一読に値する名作。
  52. 未婚化する日本
  53. 税金の世界史
  54. NOISE
  55. 新薬という奇跡
  56. 総理の実力 官僚の支配
  57. うまいことやる習慣
  58. 世界の歴史はウソばかり
  59. ブルシット・ジョブの謎
    『ブルシット・ジョブ』翻訳者による、ブルシット・ジョブの”解説本”。「Humankaind」と併せて読みたい。
  60. 貧乏国ニッポン
  61. 自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術
    大切なのは、「疲れたら、休む」という当たり前のこと。でもそれができていないから”病む”んですよね。
  62. その後の慶喜
    「大政奉還後の徳川慶喜が何をしていたのか」の研究。興味深かった。
  63. 賢い皮膚
    「皮膚は臓器でもある」という学びを得た。
  64. 日本大空襲「実行犯」の告白
  65. 原爆 私たちは何も知らなかった
  66. 害虫の誕生
  67. 「一見、いい人」が一番ヤバい
  68. お役所仕事の大東亜戦争
  69. MMTとは何か
    可否を論ずる前にしっかり知識を入れておこうと思って購入。なるほどMMT自体、その理論が「構築中」であるということを知る。容易に社会実験はできないものなぁ。
  70. ルポ 教育困難校
  71. PTA不要論
  72. なんで、その価格で売れちゃうの?
  73. 「消費増税」は嘘ばかり
  74. プロパガンダで読み解く日本の真実
  75. 休む技術
  76. 砂戦争
    水資源の枯渇はよく耳にするが、「砂」というのは新たな知見であった。確かにコンクリートも「砂」でできている。
  77. 腸内細菌の逆襲
  78. 内閣情報調査室
  79. 世界史を変えた新素材
  80. 炭素文明論
  81. 財務省の近現代史
  82. 動物裁判
  83. 通信の世紀
  84. 経理から見た日本陸軍
  85. 日本海軍戦史
  86. 帝国憲法物語
  87. 木戸幸一
  88. 戦前日本のポピュリズム
  89. 言語学バーリトゥード
  90. 世界の知性が語る「特別な日本」
  91. ドキュメント感染症利権
  92. いつもの言葉を哲学する
  93. 戦後経済写史は嘘ばかり
  94. 明治維新で変わらなかった日本の核心
  95. 地形と日本人
  96. 新宿の迷宮を歩く
  97. 東京で見つける江戸
  98. 都市空間の明治維新
  99. 武器としての決断思考
  100. 決定版 大東亜戦争
  101. 土 地球最後のナゾ
  102. うわさとは何か
  103. トイレットのなぜ?
  104. 100万円で家を買い、週3日働く
  105. PTA、やらなきゃダメか?
  106. 植物からの警告
  107. バキュームカーはえらかった!
  108. 水洗トイレの産業史
  109. トイレの文化史
  110. 身近な雑草たちの奇跡

以上、110冊をリストにしてみた。

これらはあくまで「購入した本」であって、そのほかに「図書館で借りた本」「人から勧められた本」「強制的に読まされた本(笑)」「リストに載せなかった本」というジャンルがある。買った本は本棚なり、amazonなりに履歴が残るからこうやって記録に残せるが、それ以外の本はそうはいかない。記録は大切だ。

「図書館で借りた本」-残念ながら、断片的にしか思い出せない。「睡眠」に関わる本を読んだのは印象に残っているのだが・・・それから、「日本語」に関わる本。でもダメだ、いろいろと借りたはずだが、タイトルが1つも出てこない。「自腹で読まないと、身につかない」ってこと!?

「人から勧められた本」-「食」をテーマとした本を中心に読む。例えば『ジョコビッチの生まれ変わる食事』、そこから派生して、オーソモレキュラー系の書籍も。人は「食べ物」でできている。だから、食事をおろそかにしてはいけない、ということは改めて学びになった。鴻上尚文さんのエッセイ本も勧められて何冊か読んだ。中でも『ロンドン・デイズ』が実に面白かった。ここの一節、「差別に対する心を完全になくすということは不可能だろう」からはじまり、「でも、そのことに無自覚なほうが怖い」という鴻上さんの「心根の美しさ、正直さ」に私は感銘を受けた。

「強制的に読まされた本(笑)」-本は必要の求めに応じて自由に読むから肥やしになるのであって、読みたくもないのに強制的に読ませちゃ、端から抜けていくだけのものである。でも、本を配って読ませるとか、本のレポートを書けとか、そういうのは後を絶たない。まあ、それによって「無理やり良書に出会える」ことがないわけではないのだが、ほとんど百害あって一利なしだろう。ということで、社会人ゆえにどこかで何かを強制的に読まされているはずなのだが、見事に、本当に一冊も覚えていない(笑)

「リストに載せなかった本」-このリストに載せなかった本もある。『きかいのしくみ図鑑』などの図鑑系、『絵でわかるパラドックス大百科』などのムック系、コミック(私の「ドラえもん研究」でご承知の通り、漫画はもちろん普普通にたくさん読んでいる)・・と多岐にわたる。

ということで、これらを合わせると、たぶん200冊近くと出会った1年であった。

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上記の中で、「おすすめ本」にエントリーにしたのが

  • 『氏名の誕生』
  • 『サラ金の歴史』
  • 『トイレの話をしよう』
  • 『暁の宇品』
  • 『Humankind』
  • 『ブルシット・ジョブの謎』
  • 『自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術』
  • 『砂戦争』

の8点である。

「新たな知識・知見」という観点では、『氏名の誕生』『暁の宇品』『サラ金の歴史』『砂戦争』
「視野を広げる」という観点では、『Humankind』『ブルシット・ジョブの謎』『トイレの話をしよう』
「実生活に活かす」という観点では、『心の疲れをとる技術』
がおすすめである。

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リストを眺めての気づき。

今年は、購入した小説は池井戸さんの「民王」だけで、あとはすべてノンフィクション。とても現実主義的な1年だったようだ。また、海外の邦訳版を購入する比率が、例年と比較して多かった気もする。書籍もグローバル化だ。

一時期トイレ系のテーマにハマって、そればっかり読んでいたので、その偏向も如実にリストに反映されている。リストにある『世界のしゃがみ方』が大量の参考文献を文中で紹介してくれるものだから、そこからどんどん読書が偏ってしまったという・・まあ、これも本との出会いの楽しみの1つなのだが。

あとは、眺めていて「疲れをとる」とか「休む」系の本も多いことに気づいた。いくら本を読んでも「疲れ」は取れない。疲れをとるのは、「睡眠」と「休息」だけしかあり得ないとわかっていても、本を読んで「疲れをとる」ことに縋るのは、もはや疲労の末期症状であった。そして実際、下半期に覿面に心身を壊したのであった。嗚呼。

「読書は人を表す」という。さて、2022年はどんな書籍と出会えるか?