ドラえもんの「ド」の字の巻

ちょっとした豆知識を。「ドラえもん」の「ド」の字で、どんなカテゴリーのドラえもんか、わかるんですよ。え?どういうことかって?

実は「ドラえもん」の「ド」の字は、現在3つのタイプが流通しているのです。以下のロゴ、「目の形」を見てみてください。

まずはこちら。

『●●』タイプ

これは「原作」および「大山ドラ」までのすべてのドラえもん(ライセンス商品含む、以下同じ)に使われている「ド」の字です。もっとも見覚えのある「ド」ですよね。

「え?ほかにもあるの?」と思われた方。最近は以下のロゴも急速に流通が拡大していますから、身近にあるドラえもん商品を今すぐチェック!

『^^』タイプ

笑顔の「ド」。これは「わさびドラ」以降のドラえもんに使われている「ド」の字。このロゴを見かけたら、基本的には「わさびドラ」ベースの商品だと判別することができるわけです。2005年からですから、もうかれこれ16年も経過しています。

そして、このようなハイブリッド型の「ド」の字もあります。

『●^』タイプ

こちらはわさびドラ以降の映画版ドラえもん(関連商品含む)に使われている「ド」の字です。こちらは映画版限定ですからもっとも露出量は少ないのですが、とはいっても2006年からの使用ですから今年でちょうど15年目になるわけです。

ということで、「ドラえもんのドの字には3種類ある」という日常生活にとても役立つお話でした。

「ドラえもん」は、ロゴ1つとっても実に奥深い世界ですね。

ではまた。

アンパンマンの口の中の巻

昔、わが子が「アンパンマンの口の中ってあんこなんだよ!」と突然叫んだことがある。
確かにアンパンなので、顔の中があんこであることは間違いないだろう。

ただ、そういう知識があって叫んだのではなく、純粋に「色」で判断してそう叫んでいたらしいのだ。
どういうことか。

『アンパンマン大図鑑 プラス』
『アンパンマンのお面』

口に注目してほしい。私はそのとき思わず「ほんとだ・・・」と叫んだ。

よく見ると口の中があずき色なのである。しっかりあんこが見えているのだ。芸が細かい。

30数年間まったく気づかなかったが、いやはや、子どもの観察力というのはすごい。「看板ウォッチングサイト」をやるときに一番必要なのはこの「子どものような観察眼」なのだが、どうも「オトナ」になるとこういう観察の眼が鈍ってしょうがない。

「アンパンマンの口の中ってあんこなんだよ!」と子どものように突然叫べる大人になりたい。これが今の目標。

ではまた。

ドリフ特番の巻

ドリフの3時間特番を見た。てっきりゲストが出てきて尺を薄めてワイプで誤魔化すものだと思っていたが、さにあらず。「全員集合」「大爆笑」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「だいじょうぶだぁ」「バカ殿様」「加トちゃんケンちゃん光子ちゃん」などから厳選コントを3時間流し続けるという、今の時代のテレビでは信じられないほど「真にファンを喜ばせる」番組構成に私は舌を巻いた。

この番組の企画・構成をしたスタッフがいかにドリフを愛し、テレビ界の発展に貢献してきたドリフに敬意を抱き、そして忖度なく視聴者を真に楽しませようとしているかが画面からビシビシと伝わってきた。

私はずっと、こういう番組が見たかった。ドリフファンも、こういう「純粋にコントだけを見られる番組」を待ち望んでいたはずである。この番組を企画構成したスタッフには心から感謝である。タイトルには「春」とついていた。好評であればぜひ、この方式で「夏」「秋」「冬」と続けてほしい。

29日は志村けんの一周忌である。この番組は、志村けんはもちろんのこと、ドリフが歩んできた道のりを振り返るのにもっとも適した番組であった。志村けんへの哀悼を表すのに、お涙頂戴のゲストのコメントなどいらない。「コントを流し続ける」そして「お茶の間の老若男女は最後まで笑って過ごす」-志村けんへの敬意を示すのに、そして哀悼の意を表するのに、これ以上の番組はないだろう。

このところ、テレビは極端に感傷的になりすぎである。今のブームは「番組卒業お涙頂戴」だ。どこもかしこも「卒業、卒業」。私はてっきり、この番組も妙に「感動」とか「よい話」でまとめてくるんじゃないかと警戒をしていた。

しかし、制作サイドはそれを一切しなかった。もっと言えば、「志村けんの死」にすら一切触れず、ただただ、「ドリフは今年で結成58年。これからも笑わせます」といって締めくくった。これは本当に今のテレビにおいては画期的なことである。余計なコメントはどこにもない。ゲストもワイプも一切ない。真剣にドリフを愛していなければ、こんな素敵な番組を作ることはできない。ドリフはずっと私たちの心の中に、思い出に生きている。それを再確認させてくれたのだ。

否が応でも「志村けんがもう、いないこと」を思い出さざるを得ない時期である。そんな時に、こんなに純粋に楽しめる番組を放映してくれた製作スタッフに、そして、「ドリフが残り続ける」ということを示してくれた製作スタッフの信念ともいえる表明に、心から感謝したい。

あまりに感動して、思わずTwitterにまで書き込んでしまったじゃないか(1年半ぶり)!

ではまた。

テレビを見たの巻

粋なナレーションで「ちびまる子ちゃん」を支えてきたキートン山田さんの最終出演回を見る。最後に登場人物として出演して「まるちゃん、ありがとう」。くぅ、泣かせるね。最後は「明日も晴れである」。くぅ、泣かせるね。

EDも、特別版。「キートン山田のナレーションコレクション」であった。こんなED空前絶後だろう。最後の最後は「後半へつづく」。くぅ、泣かせるね。

こうやって一通り泣かせた後に、安定の「サザエさん」である。

いきなり「奥さんの暴力に悩む穴子さんが新聞の人生相談欄(「読売新聞」の「人生案内」のようなものか)に投書するが奥さんにバレる」という超面白エピソードだ。さすが雪室俊一さんの脚本。安定感しかない。

そしてそのあとは「ドリフスペシャル」へと続く。

こりゃ、久しぶりにテレビをライブでずーっと観てしまうではないか。

ではまた。

「ひみつ道具博物館」を見た話、の巻

原作のない「映画ドラ」には免疫のない私だが、識者がよく「『ひみつ道具博物館』だけは見ておいたほうがよい」という。そこで、見た。2013年公開であるから、8年越しの出会いである。

・・・面白かった。のび太ではなくドラえもん主体でストーリーが展開されていくなど、いわゆる「大長編ドラえもん」のパターンを敢えて外した作品であり、「映画ドラえもん」の系譜からすると異色も異色だが、むしろ「大長編の流れを外す」ということそのものに製作者の意欲を感じる作品であった。

ジャンルは、ドラえもん映画では唯一無二の「推理もの」だ。のび太の格好を見ると、「レイトン教授」を思い出さずにはいられない。あくまで「本流」の系譜からするとスピンオフ感は否めないものの、別に映画だからと言ってどこかの世界で大冒険をしなくてはならないということではない、ということを気づかされた。

異色とは言っても、お約束の「ジャイアン&スネ夫の珍道中」はあるし、静香もお決まりの目に遭う。サブキャラの葛藤もきちんと描き切っている。何よりテーマが、(ちょうど原発事故の翌年に制作されたことを考えると当時としてはとてもタイムリーなのだが)「エネルギー問題」を扱っており、なかなか硬派である。作中の旧エネルギーは「化石燃料」の、新エネルギーは「原子力」のアナロジーだ。終盤のジンジャーのセリフ「おじいちゃんは、いつか地球を滅ぼすかもね」というのは、ギャグのようでいて現代社会への痛烈なアイロニーだからね。なかなか深い。

ストーリーも破綻しておらず、大人でも十分鑑賞に耐えうる佳作であった。

適度な「ハラハラ感」と「感動」は、ちょうど「モンスターズ・インク」のようなさわやかな読後感だったので、もし「モンスターズ・インク」が好きで、本作を未見の方はぜひ騙されたと思って見てみていただきたい(と、一介のドラえもん愛好家は思ったね)。

ではまた。