「マリオの映画」を見た話。おもしろかったなぁ。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ ムービー」、映画館で見てきました。いい意味で頭を空っぽにして楽しめる、没入感の高い娯楽映画でした。90分あっという間でした。さすがは任天堂、そしてマリオの生みの親である宮本茂さん直々のプロデュースの作品だけあるな、と思いました。全年齢がもれなく楽しめる、まさにエンタメの王道といえるでしょう。ちょっとでも迷っているならば見て損なし、と思います。

そして「マリオの映画」といえば、これを話さずにはいられません。今からちょうど30年前に『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』という、ある意味伝説の実写映画がありました(こちらもハリウッド)。これ、話自体は面白くて当時見た私は好きだったのですが、こちらは「マリオ」だと思って見ると肩透かしを食らうこと請け合いです。何しろピーチが出てこない(笑)、ヨッシーの造形がマジでクソヤバい、クッパは「こいつ誰やねん」・・・と、まあ・・「この30年でここまでライセンス管理って進化するんですね」ととても感慨深くなります。

サイトリニューアル

十数年ぶりにサイトのレイアウト変更をしました。

こちらが見慣れたいつものですね。

3カラムデザインで、それぞれにピクトもつけてPCなどで開けばそれなりに見やすかったと思う(自賛)のですが、リンクが重複していたり、ややごちゃごちゃしていたことも事実です。そこで思い切りシンプルにしてみることにしました。

かといってあまり色味などを変えすぎるとおそらく違和感がひどいことになるので、テイストはそのままで。

「のび太と空の理想郷」をみた話

ドラえもん映画42作品目、『のび太と空の理想郷(ユートピア)』を観ました。

さすが、古沢良太さんの脚本です。藤子先生の作品(大長編原典)以降の「映画ドラえもん」としては、私の中では『秘密道具博物館』とならぶ傑作だと思いました。

「ドラえもん」の題材や映画としての「お約束」(出木杉が冒険に参加しない、静香の入浴シーンの堅持など)は十分に生かしつつ、迫力の戦闘シーンや「謎解き」要素も加えた「新しさ」も感じることができる快作でした。

筋書としては「ユートピアだと思われていた世界が実はとんでもないディストピアだった」という、とてもベーシックなプロットなのですが、テーマとして「子どもも大人ものめり込める」絶妙なラインを攻めている印象でした。「お約束」な展開になるかと思いきやなかなかそうはならず、「この先、どういう展開になるのか?」がなかなか読めなくて、映画館もクライマックス部分では、誰もが息をのんで静まり返っていましたね。「魅せる」映画でした。

つい最近、恩田陸さんの『ユージニア』を読んで、ユートピアなるものに震え上がっていたものですから、そういう意味でもタイムリーでしたね。

こうしてみると、『ドラえもん映画』はまだまだネタが尽きないな、と思いました。来年は”音楽”がテーマ?のようです。これまた楽しみです。